アキクサインコはアパートやマンションなどの集合住宅でも飼育が可能な中型インコと言われています。
キレイな羽色と大人しい性格も魅力のひとつと言えるでしょう。
飼育の方法も難しくないということで初めて「ちょっと大き目の鳥を飼ってみたい」という人にもお迎えを検討しやすい種類でもあります。
アキクサインコの体長・羽色・寿命
アキクサインコは体長約20~23センチほど、体重約45グラムほどの鳥です。
メスはオスよりも小柄な傾向になります。
オーストラリア原産の鳥であり、野性の状態ではペアか20~30羽ほどの群れで生活しています。
アキクサインコの魅力のひとつは美しいピンク色の羽色です。
ノーマルとされる基本の羽色はグレーとピンクになりますが、メスよりもオスのほうが鮮やかな色合いをしています。
この他にルチノー、ルビノー、ローズなどがありそれぞれに美しい羽色です。
最近は淡いパステルカラーの羽色も多く見られるようになり、優しい色合いが人気となっています。
寿命は約8~15年とされています。
アキクサインコの性格
アキクサインコはとても大人しくて優しい性格のインコです。
鳴き声も静かでインコ類特有のよく響く声というよりは「小鳥のさえずり」という表現がぴったりの鳴き方をします。
そのために集合住宅での飼育も難しくありません。
他の鳥との同時飼育もできますし、アキクサインコよりも小さなフィンチ類と一緒に飼うことも可能です。
ひとつ気を付けることは大人しい性格のアキクサインコは他の鳥からいじめられることがあるかもしれないということです。
小さなフィンチからでさえ攻撃されることもあります。
他の鳥と一緒に飼育する場合はよく注意してあげてください。
インコやオウム類によくみられる「破壊活動」もあまりしないタイプの鳥なので、やんちゃぶりを期待していると少しがっかりするかもしれません。
ヒナから育てることで手乗りにすることもできます。
個体差はありますが、どちらかというとベタベタ触られるようなスキンシップよりは、飼い主の肩の上に座ってまったりすごすというほうが好きな鳥です。
アキクサインコのエサ
中型インコ用のシード類やペレットを与えます。
その他に野菜や果物も与えましょう。
小松菜・チンゲン菜・ブロッコリー・各種スプラウト類や豆苗、ニンジンなどもオススメです。
果物はリンゴ・みかん・ブドウなど季節のものをあげると喜びますが、リンゴやサクランボなどバラ科の植物の種・アボカドは与えてはいけません。
ペレットは完全栄養食なので、基本的にそれだけ与えればインコに必要な栄養が不足することはありません。
ただ、「食べる楽しみ」がないので、インコ自身が喜ばないということもあります。
シード食のみはインコは喜びますが、必要な栄養素がきちんと摂れていないいないということもあるので、副菜をきちんと与える必要があります。
ペレット・シードを混合で与えたり、ペレットも違う風味のものを揃えたりといろいろと工夫してあげてください。
アキクサインコの値段・入手先
ノーマルの羽色で約16000円、色変わりとなると2万円以上からというのが平均的な価格帯になります。
慣れ具合などによっても変わってきます。
セキセイインコなどと比べると、知名度はあまりありませんが人気の出てきている種類なので大手のペットショップならよく見ることができます。
繁殖させることも難しくないので、里親募集サイトなどでもヒナを譲りますという広告を見ることができます。
ショップから入手するとインコの飼育に必要なグッズやエサなどの手配もすぐにできて便利です。
ブリーダーから譲ってもらう場合は親や兄弟・姉妹などを見ることができたり、「実際に飼育している先輩」として飼育方法の相談に乗ってくれる人もあったりします。
大人しく鳴き声も大きくない鳥ですが、一旦お迎えしたらだいたい10年・あるいは10年以上ほどお世話することになりますから衝動買いせずによく検討してください。
アキクサインコの飼育のために用意するもの
大人しい性格のためにストレスを溜め込んで弱っていても気づかないことがあります。
ケージの大きさはインコが十分に動き回ることのできるスペースを確保するために少し大き目のものを用意してあげましょう。
特に他の鳥と同居飼育することを考えている場合は、鳥同士の相性によってはケージを分ける必要があることも考えておきましょう。
おもちゃで積極的に遊ぶ鳥ではないので他のインコ類のように破壊用のおもちゃをたくさん揃えてたりする必要はありません。
もちろん個体差がありますから、中には破壊活動を楽しむコもいるかもしれませんが、あまり大きなものは怖がったりすることがあります。
愛鳥の様子をよく見て臨機応変に対応してあげてください。
アキクサインコの特徴を知ろう
アキクサインコは他のインコにありがちな「飼い主にべったり」になることがあまりないと言えるインコです。
そのために日中は仕事で家にいないという人でも飼育しやすいといえます。
でもエサ・水の取り換えや補給、ケージの掃除などの基本的なお世話が必要はことは同じです。
おっとりとした性格のインコですから、体力が落ちていて弱っていても生命が危なくなるようなレベルになるまで飼い主が気づかないということもあります。
愛らしくて穏やかな仲間と長く一緒に暮らせるようにいつも気を配ってあげるようにしてください。