ペットの代表格と言われるのは犬と猫ですが、犬と猫ではそれぞれ違った魅力があり、飼う上での楽しみも変わってきます。
飼い主のライフスタイルに合ったペットを選択することで、よりペットとの生活を楽しむことができるのではないでしょうか。
今回は、猫より犬が良いと言う人たちの理由をご紹介します。
飼い主と一緒に行動することができる
犬は人間と一緒に作業することに喜びを感じる動物だと言われており、スポーツやアウトドアなどのパートナーとして犬と一緒に活動している飼い主も多くいます。
犬の障害物競争であるアジリティーでは人間と犬とがピッタリ息を合わせてハードルやトンネル等の障害をクリアし、そのスピードと正確さを競います。
お互いに信頼関係が築き上げられていなければ良い結果は生まれないため、犬とのコミュニケーションを高めるためにアジリティーに挑戦する飼い主も多くいます。
これほど完璧に人間の指示に従いそれを喜びとする動物は犬以外にはいないでしょう。
体の特性上激しいスポーツやアウトドアに向いていない犬種もあるので、アジリティーやアウトドアを犬と楽しみたいという方はスポーツ向きの犬種を選ぶことが必要です。
色々な姿かたちや性質に特徴がある
犬は古くから人間と共に暮らし、作業を手伝ってきた動物です。
その過程でそれぞれの役割に特化した姿かたちや性質に改良されてきました。
その結果、現在のような実に様々な特徴を持つ犬種たちが存在するようになりました。
体重2キロほどのチワワから、体重50キロを超えるセントバーナードまで、同じ種だとは思えない多様さです。
現在でも警察犬や盲導犬として活躍している犬も多く、人間にはなくてはならないパートナーとして存在を確立しています。
猫は穀物庫などで収穫した作物を食い荒らすネズミの駆除を主な役割としていたため、犬ほど多種多様な改良がなされてきませんでした。
また、ネズミ捕りは猫の本来の性質を活かした役割であったため、性質についても改良する必要はありませんでした。
猫の中でも大型種と小型種はありますが、本来の目的はネズミの駆除だということは変わりないため、犬ほど品種によって体格差はありません。
犬はしつけることができる
共に暮らす中で、人間にとって良い行動や悪い行動を理解して、それを守ってもらうことはお互いが幸せに生活するには必要不可欠なことです。
しつけができる動物だからこそ、他人や他の動物がいる場所にも安心して連れて行くことができ、色々な思い出を共有することができるでしょう。
しつけを通して飼い主との信頼関係を築くことにもなります。
猫はしつけができないわけではないですが、犬に比べて本能で行動する部分が大きいため、人間の指示に喜んで従う動物ではありません。
その代わり、猫の習性を理解し、習性に沿った環境を与えてあげることで上手く共生することができます。
喜びを全身で表現してくれる
犬を飼っている人が一番幸せを感じるのは、犬がストレートに飼い主に対し愛情を表現してくれることではないでしょうか。
また、飼い主が喜んだり楽しそうにしているときは犬も楽しそうにはしゃぎ、飼い主が悲しんだり落ち込んだりしているときには傍に寄り添い、慰めてくれます。
人間の感情に敏感に反応し、とっても素直なのが犬の魅力の一つです。
真っ直ぐな瞳で見つめられて、尻尾を振りながら信頼を寄せてくれると、大抵は心を開いてしまうものではないでしょうか。
飼い主とのスキンシップを好む
猫は構ってほしい時、飼い主がパソコンを操作しているときはキーボードに寝転がったり、新聞を読んでいるときは新聞紙の上に寝転がったりと、飼い主の注意を引きつけようとします。
飼い主の注意を引くことに成功し、撫でられて機嫌が良かったと思ったら、突然怒り出すということもよくあることです。
猫には撫でられたいけど、撫でてほしくない場所もあります。
それに比べ、犬は飼い主の作業が終わるまでじっと横で待ち、作業が終わり、飼い主が声をかけると喜んで駆け寄ってきます。
犬が安心してお腹を撫でさせてくれることは、飼い主に全幅の信頼を寄せていなければ無理なことです。
また、スキンシップをすることで犬の情緒が安定し、落ち着かせる効果があります。
飼い主も犬を撫でることでリラックス効果を得られ、双方に良い効果が生まれると言われています。
ただ、撫でられることを嫌う犬もいて、無理に撫でようとすることは犬にとって逆効果のストレスを与えてしまうことになります。
犬が安心して撫でられることを喜んでいるかどうか、表情などから汲み取って判断する必要があります。
人の暮らしに寄り添ってくれる犬
犬が好きと言う人の理由に「従順、人懐こい」というようなものが多いですが、逆に猫が好きという人の理由に「気ままに生活していて適度な距離感があるのが良い」というようなものが多いです。
そのため、犬が好きと言う人は、猫のその気ままさが苦手ようです。
どちらもペットとしてはメジャーな存在ですが、その性質は全く異なるものだと言えます。
どちらも違った魅力があるので比較するものではないのかもしれませんが、ペットを迎える際は、自分のライフスタイルにはどちらが合っているかを考えてみてはどうでしょうか。