犬が餌を食べないときは様々な理由があります。

どこか病気になっているとき、ストレスが原因で食欲がなくなっているとき、夏バテで食べたくないとき、餌の種類が合わないときなどです。

これらは原因を取り除くことで、食欲を改善することができるので、様子を見て、対策を立てましょう。

また、医師に相談することも大切です。

特に、子犬は繊細ですので、ちょっとしたことが食べない原因になります。

犬の気持ちを理解し、健康な食生活をさせましょう。

1ストレスが原因のとき

犬、特に子犬の場合は、ちょっとしたことがストレスとなり、食べない原因になります。

飼い主がいつも家にいればよいのですが、いない場合、犬はひとりぼっちになり、さみしさからストレスがたまってしまいます。

このことから、食欲がなくなり、餌を食べなくなるのです。

他にも、小型犬などは、小さいゲージの中に入れ、餌の入ったお皿も一緒に入れておくことがあります。

しかし、最初から自分の部屋の中にある食べ物に手をつけることはあまりしません。

当然、ゲージの中にはトイレシートなども置いてあるので、犬は食べる場所か排泄する場所かの判断がつかず、食べなくなるのです。

狭いゲージはストレスの原因となるので、食欲減退につながるといえます。

もちろん、慣れてきたときはゲージの中でも大丈夫ですが、最初のうちは飼い主が手で餌をあげたり、ミルクを与えて、飲み物で栄養をとらせることが大切です。

ストレスは、食欲だけに影響するものではありません。

犬の寂しさをまぎらすこと、広い空間をつくってあげることで、ストレスを解消させ、できるだけ一緒にいる時間を長くしてあげましょう。

2病気が原因のとき

犬が何らかの病気になっているとき、当然、食欲は落ちて餌を食べなくなります。

病気にも色々なものがあるので、特定はできませんが、心配なら医師に相談することが大切です。

風邪をひいたり、下痢をしたり、これらも小さな犬にとっては大変なこと。

食欲が落ちているな、と感じたら、病気の前兆も考えておくべきです。

部屋の空気をキレイにして、細かいゴミやチリなどを口に入れさせないようにする。

散歩のとき、周辺の草や土をなめないようにさせる、など、病気を防ぐ手段はいくつもあります。

病気になれば、まず餌を食べなくなりますが、ほかにも行動に変化が表れるので、総合的に判断して、病気と思ったら医師に相談すべきです。

3餌が合わないとき

これも犬にとって食欲減退の大きな要因です。

犬に限らず、人もそうです。

同じごはんを毎日続けて食べていたら飽きてしまい、そのごはんには手をつけなくなります。

同じおかず、同じ調理方法は、人も犬も食べたくなくなります。

また、栄養にも偏りができてしまうので、違った種類の餌を食べさせることが必要です。

市販の餌はバランスがとれていて、どれも食べてくれうように見えます。

しかし、ドライフードから、生食の餌まで種類が多く、犬も毎日違ったメニューを食べられれば一番いいのです。

また、最近ではおやつの種類も豊富です。

餌を食べない、というときは、おいしそうなおやつを食べさせ、食欲を回復させてあげるのもよいでしょう。

さらに、動物病院では、市販のものとは別の餌を販売しています。

医師がオススメする餌なら、食欲のないときでも食べてくれるので、こういった対処も必要です。

そして、大好きなペットの犬には、自分で餌を調理してあげても効果があります。

飼い主から直接もらえる、という喜びも、食欲を回復する大切な要素です。

餌が合わないときは、種類を変えたり、スプーンで口に運んであげたりすることで、飼い主の愛情が伝わり、食べてくれるようになります。

4夏バテが原因のとき

夏バテは、餌を食べなくなる大きな要因です。

犬は体毛でおおわれているので、体温の調節が難しい動物です。

夏は暑くなるので、水分を多くとるようになりますが、固形物の餌などは食べなくなる傾向にあります。

また、夏バテに限らず、急な気温の変化があるとき、食欲にも影響してきます。

これらは、部屋の温度を調節してあげることで改善できます。

季節が変わり、気温が変わるのは毎年のことですので、どのくらいの気温のときに食べなくなるのかを把握しておくことです。

その際に、水分をとらせ、餌ならどんなものを口にするか、よく見ておくべきです。

生食のパックの餌は好んで食べるので、夏バテのときは特に用意しておいたほうがよいでしょう。

犬が餌を食べない時は注意して観察しよう

犬が餌を食べない時の理由は、ストレス、病気、餌が合わない、夏バテなどが考えられます。

やはり、元となるのはストレスですので、普段から様子を見ておいて、元気がなかったらその原因を探して改善しましょう。

病は気からというとおり、人間より体の小さい犬は、ちょっとしたことでストレスを感じ、体に変化を表します。

これは、普段の生活で引きおこるものですので、食欲が減退したときは、犬の生活の周辺を変えてあげることです。

部屋の温度の調節から、ゲージの大きさ、行き届いた清掃など。

ストレスを減らすのは、気を付ければ簡単にできることです。

犬の食生活は健康を保つ一番の秘訣ですから、飼い主の手でよく面倒を見てあげましょう。