愛犬との楽しい散歩を終えると、なんだか愛犬が息切れをしていると感じたことはありませんか?

動物が息切れをしているとなんだか心配になってしまいますし、苦しそうに見えるので、できれば改善してあげたいと思うでしょう。

そこで今回は犬が散歩後に息切れをする際に考えられる理由をご紹介します。

子犬の場合は十分な筋肉が育っていない

散歩デビューをしてすぐの子犬などは、散歩が楽しくてはしゃぎまわります。

ですが、子犬の場合は筋肉や呼吸器が成長しきっていないため、激しい運動をしてしまうと息切れをすることがあると言われています。

特に、やんちゃな性格だと、お散歩ではずっとリードを引っ張って走りまわったりジャンプをしたりするなどして、運動をしすぎてしまうでしょう。

そうなると、子犬が持っている体力が運動量に追いつかずに、散歩を終えた後に疲れが出て、息切れをしてしまいます。

ハードな運動をした後であれば子犬が息切れをするのは仕方のないことなので、成長をして体力と筋肉がしっかりと備わってくれば、次第に散歩後の息切れはなくなってきます。

老化

人間も年老いてくると、少しのことで息切れをするようになってしまいますよね。

犬も哺乳類なので、年を取ってくると体力や筋肉が落ちてきます。

そうなると、いつもは平気だったお散歩でも、疲れが出て息切れをしてしまいます。

特に、若いときに必要とされていた運動量を老犬にあてがってしまうと体力的に問題が出てしまい、散歩を終えると疲れが見えて、息切れを起こしてしまったり元気がなくなってしまったりすることもあります。

距離だけではなく、坂道の有無や道が舗装されているかどうか、犬の歩く速度なども大きく関わってくるため、老犬が散歩後に息切れをして辛そうにしている場合は、
・距離を少しずつ短くしてあげる
・アップダウンの少ない舗装された歩きやすい道を選んであげる
・公園などで水が飲める小休憩をはさんであげる
など、体力や筋力を落とさないための努力をしながらも、老犬がのんびり楽にお散歩を楽しめる工夫を考えてあげる必要があります。

太りすぎ

人間もメタボな人は運動が苦手だったり、少しのことで息切れをしてしまいますよね。

犬もそれと同じで太りすぎてしまうと、重い体を支えるために余計な体力や筋力を要するので、運動をしたあとに息切れをしやすくなります。

というのも、太っているとその体重で筋肉に負担がかかるだけでなく、心肺機能に負担がかかったり呼吸器を圧迫したりして酸素をうまく循環させることができなくなって、一種の過呼吸のような状態に陥ってしまったり、酸素を必要として息切れを起こしてしまったりしまいます。

動物というのは野生の中で弱肉強食の中で生きており、食料をとるためには万全の体型・体勢である必要があるため「太っている」ということは死につながってしまいます。

そのため、基本的に動物が太っているというのは、体のあらゆる部分に異変が起きてもおかしくないのです。

病気やけがの原因にもなりますし、散歩後の息切れが辛いと犬も散歩をしたがらなくなるので、できるだけ適正な体重をキープしてあげるように努力しましょう。

犬種や犬の体長によっては適正体重が異なってくるので、動物病院でどのくらいの体重をキープするべきか相談しましょう。

また、太ってしまっている場合は動物病院でダイエットの相談をして、指示に従って犬のダイエットを行いましょう。

熱を逃がしている

息切れのように見える犬の「ハァハァ」は、口から熱を逃がすための行動という場合があります。

シベリアンハスキーや北海道犬など寒い地方原産の犬は、日本の暑い夏には適していません。

そのため、夏場に散歩をすると体に熱が溜まってしまい、息切れのような行動をして体の熱を逃がしています。

特に、散歩の後というのは運動をした後なので筋肉が熱を帯びて体温が上がり、毛皮によって体温が籠もり、体温がなかなか下がりません。

そのため、口で激しく息をして熱を逃がします。

息切れとの見分けが難しいので、「暑い時期だけ息切れ」をする場合は、この体温を逃がす行動という場合が多くなります。

心臓に疾患を抱えている

人間も、心肺機能が低下していると息切れをすることがあります。

犬も同じで、心臓病などを持っていると息切れを起こすことがあります。

また、フィラリアなどの寄生虫に感染している、他の疾患を抱えている場合も息切れの症状が出ます。

この場合は、運動をさせてしまうと不整脈などが大変怖いので、すぐに動物病院での診断と治療をしてもらうようにしましょう。

犬が息切れをする理由を知っておこう

犬が息切れをしていると言っても、病気が原因の場合は散歩中に座り込んでしまったり、少しの運動でも息切れをしてしまったりするので、異常を感じたのであれば、すぐに動物病院に相談・検査に行くことをオススメします。

愛犬にとって快適なお散歩を目指すために、散歩後の様子もしっかり見ておくと、愛犬の異常にすぐ気が付くことができます。