犬は元気そうなのに、散歩の際の排便でなんだか軟便気味だったり下痢をしていたりと不安になったことはありませんか?
犬が軟便になってしまう理由はどんなものがあるのでしょうか。
そこで今回は犬の軟便が続く時に考えられる原因をご紹介します。
環境変化によるストレス
子犬には特に多い「環境変化によるストレス」が原因の軟便。
というのも、子犬は兄弟犬や母犬と一緒に過ごしていたり、ペットショップで他の犬種の子犬と一緒に過ごした環境から、急に独りぼっちのケージに入れられてしまうからです。
住み慣れた環境から離れ、自分の知らない場所に連れてこられて、知らない人間と暮らすことになった子犬は大きなストレスを抱えてしまいます。
ただ、家族が優しい・遊んでくれる良い人たちだと理解することができれば、ストレスもなくなってお腹の調子も壊すことは少なくなるでしょう。
子犬はストレスを感じることによって、腸内に悪玉菌が増えて軟便を起こしてしまいます。
これは子犬だけでなく、成犬でも引っ越しなどでストレスを感じると同じような症状が出るので注意する必要があります。
子犬はまだ成長過程なので、ストレスに弱いためにお腹を壊してしまうことが多くあります。
もしも、獣医さんの許可が出れば子犬用のミルクなどを混ぜたり、乳酸菌などが多く取れるような食事にしてあげると、腸内の善玉菌を増やすことができて子犬のおなかの調子も良くなるでしょう。
ただし、何日も軟便や下痢が続く場合は他の原因がある危険性が考えられるため、獣医に診断してもらいましょう。
お腹の冷え
犬はお腹が冷えてしまうと軟便になってしまうことがあります。
子犬・成犬・老犬問わずにお腹を冷やしてしまうので、冷房のかけすぎや冬場の冷え込みには注意しましょう。
特に、犬小屋などに直接段ボールや毛布などを引いている場合、犬の体温で蒸れて結露を起こし、段ボールや毛布などが濡れてしまい、冷えてしまうでしょう。
ですので、対策としてすのこを敷くなどして、蒸気をうまく逃がしてあげましょう。
この冷えは、子犬や老犬では命に関わってしまうこともあるので気を付けましょう。
さらに、日本よりも温暖な地域原産の犬種は日本の冬には耐性がなく、冷えを感じやすいため洋服を着せるなどして冷えを予防してあげましょう。
ドッグフードが合っていない
犬によっては、与えられたドッグフードがお腹に合わずに軟便を起こしてしまうことあります。
日本犬は比較的に低カロリーな食事が合っているなど、犬種によっては販売されているフードが合わずに消化不良を起こしてしまった結果、軟便という症状が出てしまうのです。
そのため、できるだけ犬種に合ったフードを選んだり、ドライフードだけでなくウェットフードなどを混ぜるなどして工夫をしてあげましょう。
また、ドッグフードにも賞味期限や保存方法があります。
賞味期限や、保存方法を守らないで保存をしてしまっているフードを犬に与えてしまうと、人間と同じようにお腹を壊してしまいます。
ですので、フードが原因で軟便を起こしてしまっていることを考えて、賞味期限や保存方法に気を付けましょう。
おやつも要冷蔵のものが多いので気を付けてください。
老化による善玉菌の減少
犬も人間と同じように腸内に善玉菌と悪玉菌が存在します。
その善玉菌の数は年とともに減少するため、悪玉菌が増えてしまうと消化不良を起こして腸内環境が荒れやすくなってしまうのです。
そのため、犬も高齢になってくると軟便を起こしやすくなるでしょう。
病気やフードの問題などがない場合は、老化が原因の場合があります。
犬種によっては6~8歳を過ぎたころから老化が始まって、軟便もしがちになってしまうかもしれません。
対策は乳酸菌などの善玉菌を経口摂取で与えることです。
動物病院などで処方されるビオフェルミンなどを定期的に与えて、腸内の善玉菌を補助してあげると、軟便や下痢も良くなるので獣医さんに相談してみましょう。
病気
犬は、消化器官に疾患を抱えると軟便になりやすいです。
そのため、軟便の色によっては病気や腫瘍などの疾患を疑った方が良いかもしれません。
特に、軟便が慢性的に続いていたり犬に元気がない・食欲がない・嘔吐を繰り返すなどの症状がある場合は、病気や疾患の疑いが非常に強いので、すぐに動物病院での検査をした方が良いかもしれません。
病気だけでなく寄生虫などに感染していて軟便を起こしていたり、異物を飲み込んでしまって消化不良を起こしていたりなど、動物病院での治療が必要な事情が起きてしまっていることが多いです。
犬の軟便の原因を見つけよう
犬は軟便になりやすい動物ですが、中毒や異物誤飲などの死に繋がってしまう原因のこともあるので、まずは動物病院に相談に行った方が無難でしょう。
適切な治療やアドバイスがもらえれば軟便ともうまく付き合っていくことができますので、少し便が柔らかいなと感じたら1日か2日様子を見て、続くようなら受診しましょう。