犬を飼いたいと思う時に「オスが良いのか、メスが良いのか」ということはみなさん悩むのではないでしょうか。

オス犬を飼う時にはメス犬と違ったポイントがいくつかあります。

ここでは初めてオス犬を飼いたいと考えている方のために、それらのポイントをご紹介します。

去勢手術をするか考える

オスの子犬を飼い始めたら、まず去勢手術をするかどうかを考える必要があります。

去勢手術の目的は、性ホルモンが絡む問題行動や病気を予防することができるという点です。

性ホルモンが関連すると思われる問題行動には、「不適切なマーキングをする」、「足をあげておしっこをする」、「過度に攻撃的な性格である」、「発情期のメスに会った時に制御が効かないくらい興奮する」、もしくは「メスの発情期の時期には食欲が低下したりイライラして攻撃的になる」、などが挙げられるでしょう。

また病気としては、前立腺肥大や精巣腫瘍、会陰ヘルニアなどが代表的です。

いずれにしても男性ホルモンの影響を受けないうちに手術を行った方が、これらの予防効果は大きくなります。

そのため、だいたい生後6か月を過ぎたあたりで去勢手術をすることに意味があります。

性成熟に達する頃に手術を行うというイメージです。

手術となると、麻酔のリスクはもちろんありますが、これらの病気や行動などは飼っていく上で大きな問題となることも少なくありません。

繁殖を目的としない場合は、去勢手術を検討してみても良いのかもしれません。

オス犬は稀に陰睾といって、睾丸が下りてきていないことがあります。そのような場合には、腫瘍化のリスクが高いので手術をした方が良いでしょう。

去勢手術をすると太りやすくなるので注意が必要

去勢手術をすると、太りやすくなってしまうというデメリットがあります。

これは様々な研究でも報告されています。

生殖器を機能させるためのエネルギーが必要なくなることや、男性ホルモンがなくなるので筋肉が脂肪へと変化してしまうことなどが理由として挙げられます。

そのため、食事の管理はとても重要になります。

去勢したオス犬用の食事(カロリーが制限してある食事)等も販売されているので、太らせないように十分に気をつけましょう。

太らせてしまうと、後々糖尿病や腎臓病、心臓病、関節炎などの病気になってしまうことが多いので、病気を未然に防ぐという目的でも良い体型を維持しましょう。

足をあげてトイレをする場合は、トイレシートを壁にも貼って対応する

オス犬がおしっこをする際に足を上げているのを見たことはあると思います。

室内飼育のペットの場合、足を上げておしっこをされると家具や家具が汚れてしまうため、頭を悩ませる飼い主さんは多くいます。

でも、本当に子犬の頃には足を上げないで、メス犬と同じようにしゃがむようにしておしっこをするということをご存じですか。

性成熟を迎える生後7か月頃になると徐々に足をあげるようになります。

そのため、足をあげるようになる前に去勢手術をしてしまうと、足を上げる行動が出ないこともあります。

そのため早期に去勢手術をする意味はあると言えます。

でももし去勢手術を希望しない場合、もしくは足をあげる癖がついてしまった場合は、壁などにおしっこをかけてしまうことがあるので、トイレシートを貼って対応しなくてはいけないこともあります。

メス犬と比べると、この点に関しては少し大変かもしれません。

もしくは真ん中にポールが立っているタイプのトイレを使うという方法もあります。

ちなみに、マーキングは去勢手術をするとあまり問題にならないこともありますが、どの犬も本能的に多少は行います。

しかし、家の中での主従関係をきちんと築き、トイレの場所を覚えさせてあげれば、家の中での不適切なマーキングで困ることは極めて少ないと言えるでしょう。

メス犬よりも活発で攻撃的になることがあるので、きちんとしつけをする

オス犬はメス犬よりも、自己顕示欲が強いことが多いです。

活発で、男の子らしい性格は非常に可愛いですが、いざペットとして飼う時に飼い主に対して攻撃性を出すようではいけません。

「飼い主さんの言うことをちゃんと聞くことができること」、「犬が飼い主さんのことをしっかりと信頼していること」は犬を飼う上でとても大切です。

特にオス犬は、家族という群の中で自分がリーダーになろうとします。

でもそれを許してはいけません。

これを許してしまうと、いざという時に飼い主に噛みついたり、言うことを聞かないわがまま犬になってしまうためです。

しつけは犬を家に迎えた日から、きちんと頑張りましょう。

メス犬よりも甘えん坊な性格の多いオス犬。しっかりと甘えさせてあげる

メス犬よりも大きくて、活発でやんちゃなオス犬ですが、メス犬以上に甘えん坊な一面を持っていることが多いです。

しっかりとコミュニケーションを取り、甘えさせてあげましょう。

ただ、くれぐれも甘やかすのはNGです。

しつけに注意が必要なオス犬

オス犬はメス犬以上に甘えん坊飼い主さん大好きということが多く、一度飼うと虜になってしまう飼い主さんも少なくません。

しっかりとしつけをして、良い関係を築いてください。