最近、カブトムシのエサについては、ペットショップやホームセンターで販売されている昆虫ゼリーがメインになってきています。
野生のカブトムシは樹液が主食で、それ以外を食べることはあまりありません。
昆虫ゼリーにはカブトムシの生育に必要な栄養素がたっぷり含まれており、飼育環境を汚さないので便利です。
しかし、たまには他のエサもあたえてみたいですよね。
そんな方にオススメのエサをご紹介します。
バナナ
バナナは他の果物に比べて栄養が豊富で、水分が少なく安価に手に入るのでオススメです。
特に産卵を前にしたメスのカブトムシはたくさん栄養を摂る必要があるので、バナナは最適です。
皮ごと2センチくらいにカットして、カブトムシの数だけ設置してあげましょう。
水分が少ないので飼育環境を汚しませんが、腐敗が早いので、様子を見ながら適当に回収・交換を行ってください。
カブトムシは大食いなので、一日もあればほぼ食べてしまいます。
リンゴ
リンゴは比較的水分が少ないので、エサとして十分活用できます。
甘い果汁はカブトムシも大好物です。
メロンやスイカ、モモと違って果汁が飛び散らないので飼育環境を汚しません。
カブトムシが食べやすいよう皮ごとカットしたら、皮を下にして設置してください。
皮ごとカットするのはリンゴを傷みにくくするためですが、夏場は腐敗が早いので生エサの管理を怠らないようにしなくてはいけません。
最低でも一日経ったら交換するようにしてください。
スイカ
以前はカブトムシのエサとして良く与えられていました。
甘くて水分たっぷりのスイカは非常に食いつきが良いのですが、カブトムシにとって水分が多すぎてしまい、お腹を壊す原因になります。
さらに夏場は腐りやすいので衛生的にもオススメできません。
腐った果汁を食べるとカブトムシが体調不良で弱ってしまうので、エサの管理に十分気をつける必要があります。
しかし、絶対与えてはいけないわけではありません。
スイカをあたえる際は、水分量の多い赤い果肉部分をカットし、皮に近い部分だけをあたえれば大丈夫です。
赤い果肉を1センチほど残してあげてください。
様子を見て半日くらい経ったら腐る前に回収しましょう。
手作りのエサ
カブトムシを長く飼っている方は、手作りのエサにもチャレンジしてみると良いでしょう。
用意する材料は3つです。
黒砂糖、酒(焼酎が良い)、蜂蜜です。
作り方は、水200mlを鍋で沸かして黒砂糖100gを溶かし、酒100mlを加えてよく混ぜます。
よく混ざったら仕上げに蜂蜜大さじ2杯を溶かし、冷ましたら出来上がりです。
脱脂綿に含ませて与え、適度に交換してください。
手作りのエサは腐敗が心配なので、必ず密閉して冷蔵庫に保管し、早めに使い切りましょう。
また、それだけをあたえていては栄養が不足するので、市販の昆虫ゼリーと並行して使うのが望ましいです。
蜂蜜
カブトムシは蜂蜜も好んで食べます。
しかし、糖分が高すぎるうえに粘度が高いので、蜂蜜をそのまま与えると体中に付着して動きづらくなってしまいます。
その結果カブトムシが体力を削られ弱ってしまうので、蜂蜜をあたえる時は絶対に水で薄めてから与えましょう。
粘つかない程度に薄めて脱脂綿に含ませると与えやすいです。
主食として与えるのではなく、たまにおやつとして与えると良いでしょう。
割りばしの先に脱脂綿をくくりつけてカブトムシの口元に差し出してやると、直接エサやりすることも可能です。
蜂蜜は放置しているとコバエなどが集まってきますので、短時間で回収するように心がけましょう。
乳酸菌飲料
カブトムシは乳酸菌飲料を水で割ったものも好んで食べます。
原液は糖分が多すぎるので与えてはいけません。
蜂蜜と同じように薄めてやり、脱脂綿に含ませて与えると良いです。
夏はすぐに乾いてしまうので、少し多めに含ませてから与えてください。
しかし、腐りやすいので、短時間で回収するようにしましょう。
王道の昆虫ゼリー
カブトムシの飼育初心者が最も使いやすいエサは昆虫ゼリーです。
カブトムシに必要な栄養素がバランス良く配分されているうえ、飼育環境を汚さず交換も簡単です。
エサをどれくらい食べたか一目で確認することができるので、食欲の有無がわかりやすいです。
市販の昆虫ゼリーは2種類あり、透明な黒糖ゼリーと、白みがかった色付きの高たんぱくゼリーがあります。
高たんぱくゼリーは産卵前のメスに与えると、非常に食いつきが良いです。
メスは産卵するのにエネルギーをたくさん消費するので、他のエサと並行して与えてやりましょう。
カブトムシが好きなエサを見つけよう
このように、カブトムシに与えると良いエサはたくさんあります。
カブトムシを長生きさせてやるためには、エサに含まれる水分、糖分、栄養のバランスを考えることが重要です。
水分は多すぎず、糖分はやや控えめが良いでしょう。
主食に昆虫ゼリーをあたえ、時々果物や他のエサをあたえてやるようにすると食欲が落ちませんし、飼育も容易です。
生のエサは腐敗が早いため、短時間で回収しないと腐ったものをカブトムシが食べてお腹を壊す原因になりますから、注意して与えてください。
他にもカブトムシが食べるエサは色々あるので、ぜひ調べてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。