カブトムシを飼うにあたり、切っても切り離せないのがコバエ問題。
発生させる前に、飼育ケース内に進入させないのが鉄則です。
ここではその対処法をご紹介します。
コバエシャッター
コバエ対策がすでに施されているこの飼育ケースを使用することが、一番の近道です。
ケースの枠に不織布フィルターを挟み込んでいるので、コバエの侵入を完全にシャットアウトできるアイテムです。
カブトムシを飼う際には、水分調節が大切ですが、なかなか湿らせすぎたりと難しいものです。
それがコバエやダニを呼ぶ一因になります。
その点、このケースは保湿に優れ、調整するのがとても簡単なので快適かつ、清潔に飼育することができます。
見た目もシンプルで、いわゆる虫かごっぽくないのが良いですね。
洗濯ネット
普段洗濯に使用する、一般的な物です。
ポイントは網目の細かい物を選び、飼育ケースを丸ごと入れて閉じます。
底にマチがあるものがオススメです。
ファスナーが付いている為、えさの交換やメンテナンス時の開閉に問題はありませんが、中身が見えずらいのがちょっと欠点ですね。
ですが、一度買ってしまえばサッと洗濯できるので、コストパフォーマンスは最高です。
しかし、活動が盛んになる頃はオシッコも勢い良く飛びますので、網目の隙間から回りに飛び散る恐れがあります。
繭になって動きがない時にダニは一番発生しやすいですから、鑑賞機会やオシッコの心配の少ない繭の時期には最も適していると言えるでしょう。
コバエよけシート
近年、100円均一でも手に入る白い不織布のシートです。
飼育ケースの上に乗せ、その上に蓋を閉めて使います。
洗濯ネットと違って、進入口(上蓋)のみを塞ぐので、中身が見えて鑑賞の邪魔になりません。
ですが、安いケースだと、シートを挟むと蓋が閉めづらくなって勝手に外れていたり、壊れてしまうこともあるので注意が必要です。
乾燥も防げてかなり良い商品ですが、約3ヵ月ごとに交換が必要になります。
活動が盛んになる時期はこのシートの部分までオシッコや土がガンガン飛び、付着するので、もう少し頻繁に交換した方が良いでしょう。
シートに付いたオシッコをそのままにしていると、今度はダニが大量発生する原因になります。
効果は、うっかり蓋が外れるなどの事態がなければ抜群で、交換しやすく、清潔でオススメです。
新聞紙
市販のこばえよけシートの代替品です。
どの家庭でも入手しやすく、元手がかからないのが良いですね。
交換もしやすいですし、効果はコバエシャットアウト率、保湿、通気性など市販のシートと全く同じで、とても優秀です。
ですが、唯一難点は破れやすいということ。
オスの角で敗れていたり、オシッコで千切れたりと、うっかり大穴が開いていることがありますので注意が必要です。
しかし、重ねる枚数が多いと通気性が悪くなり、蓋も閉まりづらくなるので避けましょう。
大き目の飼育ケース
案外盲点なのが、このケースの拡張です。
小さなケースでキツキツに飼育していると、掃除なども行き届きづらくなってコバエ発生の原因になります。
大きめにゆったりと飼育することで清潔な環境を保ち、コバエが寄りにくくなります。
アースノーマット
薬剤を使うので、抑制、または発生後にも適応できる対策です。
飼育ケースは空気口が小さいので、中に直接多量に入ることは考えにくいとされています。
もし気になるようでしたら、こばえシートや新聞紙、もしくはキッチンペーパーなどで一枚ケース内に蓋をしておくと、さらに薬剤がカブトムシにつきにくくなり、安心です。
今いる蛆を孵化させて放出
発生してしまったコバエ対策として、薬剤以外に効果的なのがこちらです。
蛆はだいたい2週間ほどで成虫になって飛んで行きますので、しばらく自然に任せます。
しかしその間、こばえシートや新聞紙などでカバーしていると飛んで逃げだせなくなり、さらに飼育ケース内で再び産卵してしまいますので、注意が必要です。
室内でこの方法を取ることは難しいので、とにかく屋外で開放するのが鉄則です。
清潔が一番大事
現在では、適した飼育ケースや便利なグッズが手に入りやすくなりましたので、より簡単に対処することができる様になりました。
しかし、どんな便利なグッズを使用しても、飼育ケースを清潔に保つことが一番大切で最も効果のある対処法です。
エサの食べ散らかしをついそのままにしていると、夏の一夜であっという間にコバエが寄ってきてしまいますので、エサの管理はとても重要です。
ケースについたオシッコを拭き取ったり、水分調整をしっかりと怠らずに管理することが、コバエ対策の近道となります。
カブトムシを飼育する以上、コバエを発生させないことは難しいと言われていますが、限りなくそれに近い環境を作り出すことを目指して、頑張りましょう。