夏と言えば、夏の代名詞の一つでもある、カブトムシ。
今やその辺のお店で手に入る時代になりましたよね。
でもそんな中、お父さんや子どもと一緒に森にカブトムシを捕りに行く約束をした人もいるのではないでしょうか。
今回はそんな方のために、カブトムシの上手な捕まえ方をおご紹介します。
夜に捕まえに行く
お子さんには少し大変かもしれませんが、カブトムシは基本的に夜行性の生き物なので、捕まえるなら日没からがベストです。
それでもどうしても夜は…という方は、辺りが完全に明るくなる午前7時前までに行くことをオススメします。
どちらであってもまだ暗い時間帯なので、小さいお子さんが探す際は、必ず大人の人と行きましょう。
その際の持ち物として重要なのが、懐中電灯、虫かご、虫取り網です。
特に、この虫取り網がポイントです。
カブトムシは時に高いところにくっついていたりしますので、これを持っていけば、小さなお子さんでも高いところのカブトムシを捕ることが出来て、よりたくさん捕れますよ。
行く前に下見に行く
これも重要なポイントの1つとなります。
夜、カブトムシを捕まえに行こうと森に入っても、真っ暗な中カブトムシのいそうな場所を見つけるのは初心者にはなかなか難しいですよね。
1度、必ず下見に行って、カブトムシの集まりそうなポイント(樹液が垂れている場所などがねらい目です)を見つけておく必要があります。
気に入ったポイントに印をつけておくのも良いでしょう。
ただし木を傷つける方法は止めましょう。鉢巻のような細長い布に縛り付ける方法などが良いでしょう。捕り終ったら、必ず元に戻すことも忘れないようにしましょう。
木を選ぶ
ズバリ、カブトムシは、どの木にもいるわけではないんです。
クヌギやコナラといった樹液の出る広葉樹でないと寄ってきません。
クヌギの特徴は葉が細長くギザギザしていて、木の幹もでこぼこしていることです。
そしてその木になるどんぐりは、殻がバサバサとしているのが特徴です。
対してコナラは、歯がギザギザしていて洋梨のような形をしています。
木の幹はクヌギ程ではないですが、少しでこぼこしています。
この木になるどんぐりは、帽子を被ったようにぴったりと密着しているのが特徴です。
もし判別が難しいようであれば、単純に樹液の出ている木を探せば良いでしょう。
木の根元を探す
意外と知られていないのがこの木の根元付近。
明るくなってくるとカブトムシは土の中に身を隠したりします。
朝の日が差してきていて、木にあまりカブトムシがいないようでしたら是非見てみてください。
その際は必ず、スコップなどで優しく掘ってあげましょう。
そして作業が終わったら、必ず元に戻すことも忘れないようにしてくださいね。
蜜をぬっておびき寄せる
これはよく知られていて、一番確率の高い方法かもしれません。
良さそうな木に、ハケを使って蜜をたっぷり塗ります。
この時のポイントは、厚く塗ること。
そして塗る蜜はバナナを潰したものや、ハチミツ、砂糖を液上にしたものなどが好ましいでしょう。
ただし、この蜜でおびき寄せる方法の弱点は、他の昆虫たちも寄せ付けてしまうこと。
カブトムシ以外が苦手な方はくれぐれもご注意を。
吊るしておびき寄せる
これも上記の蜜を塗る方法と似ていますが、コチラは吊るしておびき寄せるやり方です。
まず、いらなくなったストッキングにバナナを入れます(完熟していた方が誘いに乗ってきやすいです)。
そしてそれを木に落ちないように結び付けて完成です。
ストッキングは薄手のものにしてください。
その薄さにより、においや蜜替わりのバナナの汁が際立って、カブトムシたちが寄ってきます。
より効果的にしたい場合は、中に入っているバナナをストッキングに入っている状態で潰して、表面に汁が付く状態にしておくと良いでしょう。
その密に誘われて、カブトムシたちがやってきます。
そしてそのストッキングに足を取られ、長くくっついてくれていたりしますので、オススメの捕り方の1つです。
25度以上の気温の日
カブトムシは、私たちと違って、暑い日にこそ活動を活発にします。
特にカブトムシが好む環境は、蒸し暑かったりあまり風が吹いていない日に限定されています。
なぜかと言うと、雨の日は樹液が流れていまったり、においが届かなかったりするからです。
そのため雨の日の採取はオススメできません。
逆に、暑い日が続き乾燥している気候や、夕立のあとの樹液の多く出る日は大好物なので、ぜひその日を狙って捕りに行ってみてください。
上手にカブトムシを捕まえよう
カブトムシを捕まえるのには色々な方法があります。
是非自分に合った方法を駆使して、効率よくカブトムシを捕ってみましょう。
もちろん、カブトムシだけでなくクワガタも同じ方法で捕れますから、これを機会に普段出会えない昆虫たちとの触れ合いを楽しみましょう。