クワガタやカブトムシは比較的ポピュラーな昆虫ですが、見たことはあっても持ったことがない、どうやって持つのかわからないといった人は多いでしょう。

虫たちを傷つけず、飼い主の負担にもならない持ち方があるのかご紹介します。

側面を押さえる

クワガタにもカブトムシにも、共通に使える持ち方といえば、虫の側面を持って支える方法です。

固く安定している部分を狙い、人間でいうと肩に近い場所を持ってあげましょう。

持たれた虫は手足をふって暴れますが、その手足が何かに引っかかると、バランスが崩れることがあるので、持つときには周囲の状況にも注意を向けておきます。

もちろん、自分の手や腕にも虫の足が接触しないようにしましょう。

側面から捕える持ち方は、木についているクワガタやカブトムシを引き離すときにも使える基本的な持ち方です。

それゆえに乱暴で雑な持ち方になりがちなので、虫たちに負担がかからないよう気を使うことも忘れないでください。

持ったら長い時間そのままにしたりはせず、なるべく早く地面や虫カゴに入れてあげましょう。

カブトムシは短い角を持つこともできる

カブトムシには頭角と呼ばれる大きな角と、胸角という小さな角の二本があります。

そのうち体の中心に近い胸角の部分を指でつまめば、比較的楽に持つことができます。

側面を持つ方法は暴れられると指がすべることもありますが、角を持てばカブトムシの力が伝わりづらいので、指だけでも簡単に持ち続けることができるでしょう。

しかし背中がフリーなため、たまに翅を動かすこともあります。

その際には慌てずに翅が落ちつくのを待ちましょう。

カブトムシでもメスの場合は胸角が短すぎるので、この方法を使うことは難しいでしょう。

同じようにクワガタには胸角がなく、顎を持つことも危険なので、やはり別の持ち方をする必要があります。

オスのカブトムシであっても、個体によってはベストといえる持ち方とはいえないかもしれません。

それぞれの特徴をふまえて、一番やりやすい方法を模索しましょう。

手のひらに乗せる

クワガタでもカブトムシでも、安定した足場がない限り暴れる体をしっかりと支えて持つことは難しいです。

短時間なら側面や胸角を持つだけでも十分かもしれませんが、長時間となるとその姿勢は虫の足や体に大きな負担をかけることにもなります。

そこで一度虫を持ちあげたら、もう片方の手のひらの上に乗せてあげましょう。

足場を確保したことで虫たちは暴れなくなり、大人しくその場に止まってくれることがあります。

手足のトゲが鋭い個体の場合は、手のひらに傷を負うこともありえるので、皮膚の弱い人は注意が必要です。

しかし安定した足場だからといって、クワガタやカブトムシがそのままじっとしていてくれるとは限りません。

安心できる場所を求めて歩き回ったり、もしかしたら翅を使って飛ぼうとしたりするかもしれません。

もしもの落下に備え、なるべく姿勢を低くして手のひらを地面に近い位置で保つようにしましょう。

手を保護してから挑戦する

怪我や衛生面を気にする人は、クワガタやカブトムシを持つことに不安を覚えるかもしれません。

その場合は軍手やタオルなどで手を保護し、安全を確保した状態で持つようにしましょう。

タオルなどの柔らかいもので包むように持てば、自分の手はもちろん、虫たちにも無理な姿勢を強要せずに持ちあげることができます。

軍手は過信しすぎると挟まれたりトゲを立てられたときに痛い目を見るので、ぶ厚いものを選ぶか二重にしておきましょう。

タオルなどは柔らかさで虫たちをカバーできますが、足のトゲを巻き込んで引っかかりやすくなるので、手に持った後も注意して観察していてください。

手を保護すれば安心して虫たちを持つことができますが、準備に時間がかかり、それを続けているといつまでも虫に慣れることができません。

ときには勇気を持って素手で触ってみましょう。

いざというときに素早く持つことができないと、困る場面が出てくるかもしれませんよ。

もし挟まれたりしたら

クワガタはその強い顎で、カブトムシも二本の巨大な角で、標的を挟んで持ちあげる力を持っています。

どれだけ注意していても、不意に指を挟まれることは避けられないでしょう。

特にクワガタは防衛本能で相手を挟むことがあるので、飼育している人は十分気を張っておいてください。

もし挟まれたなら、痛さと驚きを一瞬抑え、冷静になることを忘れないようにしましょう。

でないと虫たちを放り投げたり、落下させたりする恐れがあります。

挟まれたときはまず落ちついて、無理に力を使って離そうとはしないでください。

自然と虫たちの方から解放してくれるように、足場を与えて少し待ってみましょう。

いつまでも力が加わったままなら、霧吹きなどで水を浴びせるか、浅い水につけてみてください。

呼吸が少し苦しくなれば、自然と挟む力は弱まっていくはずです。

安全な持ち方は、いざというときに必ず必要になる

クワガタやカブトムシの持ち方なんて、真剣に考えたことがないという人も多いかもしれません。

ですが安全な持ち方を知っておけば、いざという場面で役立つことがきっとあります。

それはカブトムシやクワガタの特徴を理解し、生態を考えることにつながるからです。

上手に持てるように練習を繰り返し、安心して虫たちの飼育ができるようにしましょう。