秋の風物詩と言えば鈴虫です。

リーンリーンと鳴いて秋の夜長を楽しむのも風流で良いですね。

さてこの鈴虫、実は飼育することが出来ます。

もしかしたら飼ったことのある人もいるのではないでしょうか。

今回は鈴虫のエサや寿命、値段や買い方などをご紹介します。

鈴虫は何を食べるの?

鈴虫は幼虫から成虫まで同じようなものを食べます。

雑食性の昆虫で、植物性・動物性どちらの食べ物も食べます。

野生の鈴虫は草木の葉っぱや小さい昆虫の死骸などを食べているので、飼育する際も同様に植物性・動物性どちらの食べ物も与えてあげます。

ペットショップには専用の粉末状のエサが売っているので、そちらを与えるのも良いでしょう。

鈴虫は湿気の多い場所を好むのですが、どのエサもカビたりしてとても傷みやすいです。

一度にに与える量は少な目にし、その分回数を増やしましょう。

1日3回ぐらいがベストです。

良質のエサだと鈴虫の鳴き声もキレイになります。

例えばこんな食べ物を

植物性の食べ物として最も有名なのはナスやキュウリです。

特にナスは水分バランスが丁度良いので鈴虫はお気に入りです。

その他にカボチャやサツマイモなどの野菜や果物も食べます。

植物性の食べ物は比較的幅広い種類を食べますが、水分が多すぎる物はあまり食べません。

また、野菜などには農薬を使っていることが多いので、しっかりと洗ってから与えましょう。

農薬を洗い流すのを忘れて鈴虫が全滅してしまうこともあるので注意してください。

植物系のエサは串に刺して与えるのですが、それも毎日交換してあげてください。

動物性の食べ物は鰹節や煮干しなどを食べます。

食べやすいように粉末にして与えてください。

チーズなども食べます。

食パンや小麦粉や乾燥大豆を潰したものなどの炭水化物も食べます。

何十匹と一緒のケースで飼う場合は、その数に応じでどちらのエサも増やしてあげましょう。

寿命はやや短め

鈴虫の寿命は幼虫から数えると約4ヶ月、成虫だと2ヶ月と短めで、卵のままの期間が8ヶ月と長めです。

外の気温が24℃~25℃を超えると孵化が始まります。

自然界だと丁度6月ごろです。

その後7月下旬頃から羽化し、9月いっぱいまで鳴き声を聞くことが出来ます。

野生個体の場合10月初旬にはほとんどが死亡しますが、飼育下であれば更に遅くまで生存することもあります。

寿命とは少し違うのですが、鈴虫はカマキリなどと同じで交尾の後、オスがメスに食べられてしまいます。

これはオスが交尾の後急激に弱ってしまうのと、メスが産卵前になるとたんぱく質を必要とするからです。

そのため、メスの寿命方がやや長くなります。

飼育下であれば、高タンパク質な動物性の食べ物を与えてあげることでこの共食いを防ぐことが出来ます。

値段はオスの方が高い

鈴虫はペットショップの他にホームセンターやネットショップなどで購入することが出来ます。

値段は購入場所やサイトによってまちまちですが、1ペア(つがい)で150円~450円程度です。

飼育ケースなどが付いたセットで買うともっと高くなります。

因みに鈴虫はオスしか鳴かないので、メスよりもオスの方が値段が高く、その差は50円前後となっています。

ペアで購入すると少し安くなるところもあります。

卵を買うことも出できて、値段は20~30個入りで550円前後です。

こちらは飼育ケースなどとのセット販売は少ないので、ケースなどを各自で用意する必要があります。

また孵化するまではオスとメスの割合がわからず、どちらかに偏っている場合もあるので注意が必要です。

成虫を買う時の注意

成虫で買うとすぐに死んでしまったり、卵を産んでも翌年に孵化しない場合もあります。

何故なら、温室で孵化の時期を早めているものもあるからです。

ホームセンターなどの中には7月初旬頃か成虫を販売しているところもあります。

しかし、普通鈴虫が成虫に羽化するのは8月中旬頃です。

そして、成虫は羽化してから2ヶ月程しか生きられないのです。

ただ死亡する時期が早まるだけかと思われがちですが、いつ頃羽化したのか表示していないことが多く、購入してからすぐに死んでしまう場合もあります。

羽化した時期が不明な成虫は出来るだけ避けた方が良いでしょう。

温室で生育された鈴虫は弱い個体のものが多いで、注意するも必要があります。

また、普通に販売されている成虫は何度も繁殖を重ねている個体も多く、その場合は孵化率が低くなり、卵を産んでも翌年にその卵が孵化しないこともありえます。

子どもでも飼える鈴虫

鈴虫はエサの管理に気を付けさえすれば比較的育てやすく、子供にも扱いやすい昆虫です。

予備知識が無いとすぐに死なせてしまうおそれがあるので、しっかり学んでから飼育を始めてください。

成虫を買うのはデメリットが多いので、卵を買って育てるか、鈴虫を飼っている知り合いに分けてもらうのが良いでしょう。

短い期間しか育てることが出来ないですが、沢山可愛がってあげてください。