最も猫の先祖に近いと言われる種類の猫が「キジトラ」です。

猫の野生の部分をよく残している猫だと言われています。

そこで今回は猫らしい猫、キジトラの性格や特徴についてご紹介します。

キジトラはなんといっても体が丈夫

キジトラの性格や特徴の中で優れているものは、なんといっても体が丈夫ということです。

猫の先祖であるヤマネコに近い遺伝子を持っている猫であり、体が丈夫で病気をしにくいといった特徴があります。

体格が大きい猫も多く体力もあり、そのためもともと病気にかかりにくい猫です。

また、病気になっても回復する力が強く、比較的長寿の猫でもあります。

飼い主にとっては病院に連れて行くことが少ない、そういう意味では飼いやすい猫と言えるでしょう。

キジトラは元気いっぱいで健康で、体力に自信がある猫です。

体が丈夫な猫というのは、飼う側から見るととてもありがたい猫です。

キジトラは警戒心が強くなかなか慣れない

キジトラは、猫本来の野生の部分を残している猫でもあります。

その分警戒心が強く、なかなか心を開きません。

キジトラを飼うことになっても、懐いてもらうまでには時間がかかることもあるでしょう。

キジトラの場合、せっかく飼うつもりで家に連れてきても、しばらくはその家の人間になかなか慣れなかったりします。

とても警戒心が強いので、新しい環境が安全な場所かどうか、人間達が自分にとって敵ではないか、見極めているのです。

そういう時、焦らずに猫の好きなようにさせてあげましょう。

当分の間は警戒していても、徐々に慣れてきて、そのうち人間が近づいても、逃げたり唸ったりしなくなります。

また、家族には懐いていても、家に尋ねてくる他の人間に対しては強い警戒心を示すこともあります。

人間が「猫だ、可愛い」なんて手を出したりすると、パッと逃げて行ってしまったりします。

必要以上に猫を刺激しないように、場合によっては別の部屋に猫を連れていっておいても良いでしょう。

警戒心が強いキジトラと仲良くなるには、時間をかけて慣らしていくのが一番です。

そしてキジトラの持つ警戒心を刺激しないように気を配ってあげましょう。

そうすれば、きっと良い関係を築けることでしょう。

キジトラは一度慣れたらべったりとなつく

警戒心の強いキジトラの猫ですが、一度飼い主になれたら、今度は飼い主にべったりとなることがあります。

「今までのよそよそしい態度は何だったの?」と思うくらい甘えてきて、飼い主から離れないという猫も多いのです。

キジトラは、なつくまでは人間のことを敵か味方か見極めようとこちらをじっくりと観察しています。

そして「この人間は大丈夫」と確信を持つと、思いっきりなついてきたりします。

家族でキジトラと生活している場合は、猫が懐くのに多少時間差や懐き方の差が生じることがあります。

例えばご飯をくれる人に対しては、比較的早く懐いたりします。

いつもはつんつんしている警戒心の強いキジトラが、家族だけには懐いて甘えてくるとすれば、家族にとってこんなに可愛い猫は他にいません。

キジトラの猫と信頼関係を築くことができれば、ちゃんと人間に歩み寄ってくれるのです。

キジトラは他の猫と仲良くできない

キジトラは、実は他の猫に対して、それほど愛想良かったり優しく接することはありません。

結構短気で攻撃的なところもあり、他の猫と一緒に飼うと、ケンカを仕掛けたりすることもあるからです。

警戒心の強さは他の猫にも向けられていて、人見知りをしたりなかなか仲良くなろうとしません。

体力的に恵まれているキジトラは、いざケンカとなっても強くて、他の猫を追い回すことも多いはずです。

しかし、ケンカ相手の猫が思わぬダメージを受けることもあります。

また猫同士のケンカは熾烈で、飼い主でさえも止めることが出来ず、ヘタに止めに入ると人間の方が大怪我を負うこともあります。

そして、キジトラは一人で食事をしたがる傾向にあります。

他の猫が何匹もいるような環境では、おちおち食事もできないかもしれず、ストレスが溜まってしまいます。

キジトラの猫は、他の猫と一緒に飼育する「多頭飼い」は、控えるようにしましょう。

それがキジトラが安心してリラックスできる環境づくりの一環となります。

キジトラは意外と神経質な部分のある猫です。

キジトラは意外とマイペースでボーッとしている

キジトラは、短期で警戒心が強いイメージがありますが、実は意外とマイペースでボーッとしているところがあります。

一度慣れてしまったところなら、安心してくつろぐことができますから、家の中では一人でのんびりしてボーッとしていることも多いはずです。

キジトラの中でも、特に元野良猫のキジトラは、輪をかけてマイペースなところがあります。

野良で生活していた時代は、他の生き物の動向を気にしたりペースを合わせる必要というのはありません。

いつでも好き勝手にふるまうことが出来たのです。

その頃、マイペースな性格が増長されたとことでしょう。

猫の性格は、遺伝が半分で環境が半分という風に言われています。

キジトラという猫は、元々のんびり屋のマイペースな性格なのに、野良猫だったという環境がますますその点をパワーアップさせているのです。

キジトラがのんびりとマイペースにふるまう様子は、見ていてとても愛らしい姿です。

キジトラの意外な一面は、家族を虜にしてしまうことでしょう。

警戒心が強くマイペースなキジトラ

猫の御先祖に近いと言われるキジトラの性格や特徴には、色々なものがあります。

可愛らしく家族に懐くのに、知らない人には警戒心を露わにします。

かと思えばマイペースなところがある、とても可愛い猫だと言えます。

体も丈夫なキジトラは、可愛い魅力をたくさん持った猫です。

猫らしい猫のキジトラ、そしてそのキジトラの性格や特徴を知れば知るほど、ぜひ家族に迎え入れたくなる猫です。