夏や秋のお祭りの縁日などでも、必ず外せない金魚すくい。
しかしせっかく取ってきても、どんなご飯をあげればいいのか迷いますよね?
今回は、金魚が満足する餌についてご紹介します。
金魚は何でも食べる
金魚は雑食です。
底質にいる、バクテリアや糸ミミズ、ムシの卵などから、コケや藻など動植物のいずれも食べています。
また、水と一緒に飲んだなかからも、栄養を吸収することもあります。
だからといって、全面が餌の溶液では生きられません。
とはいえ屋外飼育、自然に近い環境の池や川水路等であれば、そこが自然に餌を産生します。
私たちの目に見えない岸や底に様々な堆積物が発生し、そこに微生物や動物などが発生するためにそれらを食べます。
また植物の老廃物などが水に流されたことで浮遊したものなどを食べるので、エサは十分に足りることが多くあります。
屋内水槽や屋外でもキレイな水のプラ池等で飼育した場合、多匹飼いで餌が十分にいきわたらない場合、エサとして十分な量の生き物は産生生育しないので、別にエサを与えてやる必要があります。
人工のえさ
形としての人口餌にもいろいろあります。
古くからある粒タイプや自分で練る粉タイプ、水に浮くフレークタイプなどがあります。
それぞれに長所と短所があります。
・つぶタイプ.
焼成タイプや乾燥タイプなどがあります。
水に浮くものと沈むものがあるので、生活環境にあわせて選べます。
金魚により、硬い餌と水を吸ったやわらかい餌を好むもの等があるため、食べ残され底に沈んでしまった場合などは掃除がしづらいです。
餌に配合されている機能性食品成分の種類がかなりあり、そこから選べるほか、ガラス水槽屋内でも屋外のどちらにおいても、視認性や認識性が高く、幅広い飼育環境で使いやすいです。
病気に強い個体を作ることなどをうたった製品もあります。
・粉タイプ
よく「ベテランの金魚づくりプロ」やペットショップなどが分けてくれている、調合済み餌などです。
キレイな色やキレイな鱗を形成してくれ、病気に強いなど魚に応じて配合してくれますが、使うたびにねって小さく分ける必要があるので、手間がかかります。
また焼成されていないので、水を汚しやすいです。
・フレークタイプ
よく水に浮く、フィルム片タイプのえさです。
幼少金魚から大きな金魚までに対応し、消化も良いのが特徴。
水をよく吸った後は、すこしつつけば小さくとけるようにはらはらとはがれていきますが、溶けた後の部分の視認性が低いです。
そのため、飼育環境によってはおなかが空いていておいしい餌なのにもかかわらず、見えなくて食べられないといったこともあります。
水に溶けやすいので水を汚しやすいといったこともあります。
・コケや藻の代わりに、クロレラやケール、モロヘイヤ、緑黄色野菜などを含んだもの
・発色を良くするといわれている植物由来の色素などを含んだもの
・発色を良くするミジンコやプランクトン、エビなどの色素、その他等を含んだもの
・肉瘤の発達を促すもの
・底質にある動物や腐敗した植物などの状態にちかい、虫や魚の身や腐敗植物などを多く練りこんだもの
・健康や発色のためにビタミンなどを入れ込んだもの
などがあります。
天然のえさ
天然の餌にはいろいろなメリットがあります。
例えば勝手に育ってくれる水槽内水草などは、古い組織を腐敗させてはその餌として提供し、その近辺に発生する藻の生育を手助けしてくれます。
また水を汚しにくく、餌以外にも見た目も、産卵場所としても、また水槽内のおおきな汚れものをひっかけてくれるという優秀さもあります。
また、生きていない乾燥品の餌の場合、天然餌では不足しがちな、タンパク質以外のビタミンなどの成分を添加してあるものも多く、栄養のバランスをとるおやつとしても有用です。
その他、天然餌について見ていきましょう。
・餌用糸ミミズ
冷凍品や乾燥品があり、ペットショップや釣り餌ショップで売られています。
釣り餌タイプの乾燥粉末や冷凍ペーストには、塩分やその他油分など、広範囲に拡散しやすい性質その他を添加する目的のものを入れていることがあるので注意が必要です。
また、冷凍品においてペット用のものは、殺菌などが済んだ状態で販売されているものが多く、釣り餌、野外飼育鯉のえさなどとのお値段の大きな違いはその品質の安全性によるところが大きいです。
・アカムシ
金魚の赤い色を出すためによく用いられるアカムシ。
冷凍品や乾燥品があり、ペットショップや釣り餌ショップで売られています。
こちらも釣り餌タイプの乾燥粉末や冷凍ペーストには、水槽に広くなじむための添加物が入っている場合があるので、ご注意を。
また、同じく冷凍品ではペット用のものは、殺菌状態で販売されているものが多く、品質の高さが安定しています。
・ミジンコ浮き草
とても小さな浮き草です。
浮き草の中ではデンプン質が高く、小型の金魚やその他の小水生動物のエサとして、よくホームセンターなどで売られています。
大きさも1㎜程度で小さいうえ、大変繁殖力もあるので、日光などの条件さえ整えば、その後購入の必要が無いほどに、どんどん増えます。
・ミジンコ
冷凍品や乾燥品があり、餌用糸ミミズやアカムシと同様にペットショップや釣り餌ショップで売られています。
また、糸ミミズやアカムシと同じく、添加物が混じっている場合もあるので注意が必要です。
天然環境のミジンコなどは海川に多いですが、いろいろな動物の幼生が含まれております。
乾燥麩も食べられる
小麦粉や餅粉、ごはん、でんぷんなどを練ったもの魚粉塩分の少ない乾燥麩などが、古くから人間の食材などから代用できる餌として知られています。
使用する際は、油分や塩分、細菌やウイルス混入付着などに気をつけましょう。
金魚の餌は沢山ある
古くからあるいろいろな餌をご紹介しました。
雑食なのでなんでも食べる一方、同じ水槽で飼っていても個体差が大きく、好き嫌いが激しいもの。
もし人工餌を用意しておくにしても、味付けと形状の違うものを複数用意しておけば、急にどんな金魚が入っても、好みに対応できるのでオススメです。