金魚の育て方のコツ6つ。金魚を上手に飼おう

金魚というと、お祭りの金魚すくいなどでおなじみで親しみやすいイメージから、初心者向けの魚だという先入観を持たれがちです。

しかし、実はグッピー等の熱帯魚よりも飼育が難しい場合もあるデリケートな魚だという事はご存知ですか?

今回は金魚すくいで最もポピュラーな和金という種類の金魚の飼育を想定して、育て方のコツをご紹介します。

金魚を入手してすぐにやるべき事

ペットショップなどで金魚を購入する場合は事前に入念な準備が可能ですが、金魚すくい等でお子さんがどうしても金魚を家に迎え入れたいと言い出した場合などは、満足な準備もできないまま金魚の飼育を始める事になります。

そのような場合にまずするべきなのは「大き目のバケツに水を入れてカルキ抜きをする事」です。

水道水には金魚が苦手とする薬剤のカルキが含まれているため、これを取り除くのが真っ先にするべき事です。

カルキ抜きの薬剤はペットショップ等で簡単に手に入ります。

金魚を入手した翌日にでも購入してあげれば、充分に間に合います。

それまでの間、金魚はすくってきた袋に入れたまま、袋の口を輪ゴムでしっかりと縛ってバケツに浮かべておきましょう。

金魚は一晩くらいであれば問題なく生きています。

バケツの水のカルキ抜きを済ませたら、1時間ほどバケツの水に金魚の入った袋を浮かべて水温をなじませてから、金魚をバケツに移します。

大き目のバケツに金魚を移して温度差の少ない場所に置けば、そのままでも3日くらいは普通に生きているはずです。

また、この間は金魚にエサを与えなくても大丈夫です。

金魚は1ヶ月エサを与えなくても生きていける魚なので安心しましょう。

金魚1匹につき水5リットル

金魚をカルキ抜きを済ませたバケツの水に入れたら、まずは第一段階クリアです。

しかし、ずっとバケツの中という訳にはいかないのが人の心情というものです。

次は第二段階。

水槽や関連用品の購入をしにペットショップに向かいましょう。

金魚を飼育するとなれば当然のように水槽が必要になります。

水槽は金魚の引数から逆算してサイズを選びましょう。

結論から言うと、金魚1匹につき水5リットルを目安に水槽を選べば問題ありません。

これは幅30cmの水槽で水の容量が12リットル程なので金魚2~3匹という計算になります。

この「金魚1匹につき水5リットル」というのは、金魚の生態に関連するきちんとした理由に基づいた数字です。

金魚という魚には胃がありません。

その為、エサを与えても消化能力が未熟な為にフン等で水質を悪化させやすいという欠点があります。

水質が悪化しやすいという欠点を補うには十分な量の水を用意するしかありません。

その1匹あたりに必要とされる充分な水の量が5リットルという訳です。

水槽の環境を良くする

金魚の数に合わせて必要な水槽の大きさが決まったら、次は水槽にセッティングするものを選びます。

水槽に必要なものは簡単に分けると3つ。

「濾過器」「砂利」「隠れる場所」です。

濾過器は文字通り水の汚れをろ過してキレイにしてくれる装置で、水槽で魚を買う際には必須の道具となります。

ペットショップ等では水槽とセットになって入門用として売られている場合もありますので、それらを購入すれば問題ありません。

水槽と別々に購入する場合はなるべく濾過の能力が高い物を選ぶのがベストです。

前述の通り金魚は水質が悪化しやすい魚なので濾過器の能力というのは非常に重要です。

次に砂利。

砂利は普通のものではなくペットショップで売られている鑑賞魚用を、できれば金魚用と書かれているものを購入するのが好ましいです。

砂利を水槽の底に敷き詰める事でバクテリアの繁殖を促し、水質を安定させるという効果があります。

濾過器と砂利を併用する事で金魚の水槽の水質悪化を防ぐ効果が期待できるという訳です。

最後に隠れる場所。

これは100円ショップで売られているマグカップなどでも構いません。

金魚が隠れて休息をとれるようなものであればどんなものでもOKです。

上級者は水草などを上手に配置して隠れ家にしますが、初心者の方であればマグカップや小さい植木鉢などが定番の隠れ家アイテムとしてオススメです。

いよいよ金魚を水槽へ

カルキ抜きを済ませたバケツの水で金魚を飼い始めてから、可能であれば3日以内に水槽等を揃えて次のステップに移りたい所です。

しかし、焦らなくても大丈夫です。

バケツの水でも3日~1週間ほどであれば金魚に大きな影響はないでしょう。

それでは、いよいよ金魚を水槽に移す準備です。

まず、金魚を水槽に移す予定日の前日までに水槽をしっかりと洗いましょう。

洗うと言っても洗剤などを使う必要はありません。

水洗いで良いので新品でも丁寧に汚れを落とすつもりで洗いましょう。

これは水槽の製造過程で、ガラスやプラスチックの面に付着する薬剤を洗い落とす為です。

特にプラスチックの水槽は製造過程で剥離剤という薬剤が付着しますので、念入りに水洗いしましょう。

水槽をしっかり洗ったら、次は砂利と濾過器のセッティングです。

水槽同様、砂利と濾過器も設置前に水洗いしておきましょう。

理由は水槽と同様です。

そして砂利と濾過器を設置したら、水槽の2/3まで水を入れてカルキ抜きをして一晩おきます。

水槽を購入したらすぐに金魚を入れたくなりますが、必ず一晩は水槽を金魚無しで寝かせます。

そうする事で水質が安定して金魚が住みやすい水槽になるのです。

必要な装置をセッティングして一晩水槽を置いたら、いよいよ金魚を移します。

金魚を水槽に移す時もいくつか注意点があります。

まず最初に、水槽の1/3の量の水をバケツから丁寧に移します。

こうする事で、それまで泳いで体がなじんできたバケツの水の環境を水槽に引き継ぐ事ができます。

そして、水槽の水が準備万端となったら金魚を網などで水槽へ優しく移します。

素手で金魚をすくって水槽へ移しても構いませんが、その場合は金魚をすくう前にバケツの中で手をしっかりと冷やしましょう。

金魚にとって1度の温度差は、人間でいう10度の温度差に感じられると言われています。

温かい手で金魚に触るのは高温で火傷をさせるようなものです。

その為、金魚にストレスを与えないように温度の変化の無い網で移すか、手をしっかりと冷やして少しでも温度差を少なくしてあげるのが望ましいのです。

エサは1日1回~2回。金魚の目玉の大きさと同じ量を

無事に水槽へ金魚を移す事ができたら、あとは金魚との楽しい生活の始まりです。

金魚は環境の変化に敏感な魚なので、エサをあげるのは水槽に移して2~3日後からにしましょう。

エサはなるべく規則正しく同じ時間にあげるのが理想的です。

エサの量は1日に1回~2回にしましょう。

1度にあげる量は、金魚の目玉の大きさと同じくらいが目安です。

金魚にエサをあげ過ぎると消化が出来ずにフンとなって水槽の水質を悪化させるので、なるべくエサが残らないようにする必要があります。

最初は少なめにエサを与えて、どれくらいの量なら残さずに食べきれるかを試してみるのが良いでしょう。

水を変える目安は水面の泡

金魚を快適に飼育するには水質を保つために適度な水変えが必要ですが、水槽の水を変える目安は水面の泡を見ると良いです。

「濾過器から出た泡が消えにくくなったな」と感じたら水を変える時期です。

金魚の飼育書籍などでは夏場で2~3週間に1回、冬場は1ヶ月に1回程度が目安と言われています。

水槽の水を変える時は前日からカルキ抜きした水をバケツに用意しておき、水槽の1/3ほどを交換しましょう。

水はキレイな方が良いと感じるかもしれませんが、水槽内ではバクテリアが金魚に適した環境を築き始めているのでそれを壊さないようにしましょう。

また、水槽に緑色のコケが生え始めたら、金魚にとって快適な環境が出来上がったサインです。

コケが生えると汚れだと思って必死に掃除してしまう方がいますが、コケも金魚にとって大切な水槽の環境の一部です。

繁殖し過ぎて濾過器が詰まるような状態にでもならない限りは、見た目を意識して水槽の前面のコケだけを拭き取るように掃除する程度にとどめておくのが金魚にとっての優しさです。

金魚にとって、生息しやすい環境を作っていこう

ペットショップで好みの金魚を購入する場合であれば事前に入念な準備が可能ですが、金魚すくいなどで金魚を我が家に迎え入れる事になった場合は、これまでにご説明したポイントをふまえて飼育すると、金魚も長生き出来るはずです。

今回は金魚の中でも飼育が簡単な和金を想定しましたが、出目金や他の種類の金魚でも基本的な飼育の注意点は共通しています。

ただし、出目金であれば体型が丸くて泳ぐのが苦手なので濾過器は能力が高くても発生する水流が弱い物を選ぶ・・・等、金魚の種類に応じて気をつけてあげた方が良い点が異なります。

初心者の方で和金以外の種類を飼育する事になった場合は、迷わずペットショップで水槽を購入する時に店員さんに相談する事をオススメします。

日本の夏の風物詩としてもなじみ深い金魚。

その愛らしい姿をいつまでも眺めていられるように優しく丁寧に飼育してあげましょう。