3自宅で飼っている猫が便秘になったことはないでしょうか。
猫は肉食動物のため、摂取する栄養や種類によっては便秘になってしまうことがあります。
便秘になる原因は様々ですが、解消法も色々とあります。
そこで今回は、猫の便秘を解消させる方法をご紹介します。
食事を変える
猫が便秘になった時に出来る解消法で、一番取り入れやすいのが食事による便秘解消法です。
普段飼い猫に対して与えるキャットフードは、基本的に総合栄養食と呼ばれるものです。
これは猫の成長段階に合わせて必要とされる栄養素をバランス良く配合したもので、そのキャットフードと水さえ与えておけば大丈夫という非常によく出来たものです。
しかし、今回のように便秘やその他の病気にかかってしまった場合は、その症状に合わせて食事を変えてあげることが必要になります。
便秘の場合は便秘対策用のキャットフードに変更しましょう。
これは通常のキャットフードに比べて、食物繊維の量が多くなっています。
これを与えることにより、排便が促されて便秘が解消されます。
ただしキャットフードを変える時は一気に変えず、徐々に普段の食事に混ぜるようにしましょう。
その他にも野菜を与えるという方法もありますが、猫にとって有害な野菜も多いので、与える場合は必ず事前に調べてから与えるようにしてください。
整腸薬、整腸サプリを与える
食事とともに取り入れやすいのが、猫に整腸薬や整腸サプリを与えるという方法です。
これは食事よりも整腸に特化している分、効果が期待できます。
薬、サプリどちらも錠剤タイプが多いので、細かく砕いてキャットフードと一緒に与えます。
整腸薬や整腸サプリに関して、人間用のものでも大丈夫という意見もあります。
確かに副作用の心配もなく使用することができますが、与える分量や万が一のことを考えて、猫用のものを与えることをオススメします。
その他、乳酸菌を含む猫用ミルクやヨーグルトも一定の効果がある場合があります。
便秘マッサージをしてあげる
便秘になると、人間と同じようにお腹の中にガスが溜まってしまい、張った状態になります。
こうなると不快に感じ、不安に感じてしまったり、腹痛を起こしたりします。
そこで、便秘マッサージを行うことで、ガス抜きをしてあげます。
便秘マッサージは、猫のお腹を「の」の字を書くように、優しくマッサージしてあげるだけです。
この時、きつく押したりせずにあくまで優しく揉み解すようにマッサージしてあげましょう。
ただし、猫の中にはお腹を触らせることを嫌がる子もいるので、嫌がるしぐさを見せたときには無理やりマッサージせずに、諦めて別の方法を採ります。
浣腸する
便秘に対して大きく効果があるのが浣腸です。
浣腸は即効性があるので、長く便秘状態が続いた際に行います。
浣腸は動物病院に行けば出してもらえるので、必ず猫用のものを使いましょう。
ただし浣腸にはデメリットもあり、老猫や子猫には体の負担が大きく、あまり適しません。
どうしても行いたい場合は、必ず動物病院で獣医師に相談してください。
また、浣腸を行う時はトイレの近くでしてあげることで、漏らすことを防げます。
初めての時は猫がとても嫌がって暴れることも多いので注意が必要ですが、難しいようであれば無理せずに動物病院で浣腸をしてもらってください。
ストレスの解消をしてあげる
便秘というと食物繊維の不足が原因ではないかと考えてしまいがちですが、実は精神的なストレスが便秘を引き起こしている可能性があります。
便秘を引き起こす元となるストレスは3種類あり、
①トイレ環境に対して不満がある
②運動不足でイライラしている
③飼い主や同居猫に対してストレスを抱えている、になります。
猫はキレイ好きな動物なので、トイレが汚れていたり匂いが臭かったりすると近づきたがらず、トイレを我慢してしまいます。
運動に関してはオモチャで遊んだり、キャットタワーなどを利用したりすることで解消につながります。
最後の飼い主や同居猫への不満ですが、これは様々な可能性があるので、猫の普段の行動や態度をよく観察して推測しましょう。
水分を十分に摂取させる
猫は水分摂取が苦手な動物なので、すぐに水分不足になりがちで、夏や冬には特にその傾向が見られます。
水分が不足すると当然ウンチも硬くなってしまうので、水分不足状態が続くとウンチが腸内で固まってしまい、便秘を引き起こします。
そこで、夏場に水分が足りていないようであれば、飼い主が直接猫に与える、冬場は水が冷たくて飲みたがらない事が多いので、ぬるま湯をこまめに交換してあげる、などの対処法で水分不足に陥らないように注意します。
水分不足は便秘に限らずその他様々な病気にかかる原因になるので、日頃から水分を十分に摂取するよう気を付けておくことが必要です。
猫を便秘から解放してあげよう
便秘になった猫は苦しそうな様子で身もだえすることも多く、溜まった便を出そうとすると痛みが伴うため、ますますトイレをしたがらなくなることもあります。
そのような状態に陥ってしまう前に、普段からトイレチェックやお腹が張っていないかを確認しましょう。
もしどうしたら良いか分からない場合は、放置せずに、必ず動物病院で獣医師に相談して解消してあげましょう。