猫の被毛の役割とは

最終更新日:2017年7月14日

猫の全身を覆うふわふわの毛は、見た目にも可愛いし撫でるととても気持ちいいですよね。

個体によって色や長さが違うし、触り心地も柔らかかったり硬かったりと色々ありますが、役割は皆一緒なんです。

全身を覆う猫の被毛にはどのような役割があるのでしょうか。

1.身体を守る

他の猫や動物と戦ったり、なんらかの衝撃があった時に身体を守ってくれる役割があります。

猫同士のケンカとなると鋭い爪で引っかかれたり、牙で噛まれたりしてしまうことが多くあります。

被毛がなく皮膚がむき出しの身体に直接攻撃を受けてしまうと、すぐに怪我をしてしまいます。

人間が猫に引っかかれるとすぐに傷ができてしまうのと同じ状態ですね。

しかし被毛があることで攻撃が直接皮膚に届きにくくなり、身体を守ってくれるので大きなダメージを受けることを防いでいます。

完全に守ってくれるわけではないのですが、致命傷になりにくいのでとても重要な役割を果たしています。

他にも、猫は狭い所に好んで入っていきます。

そんな時に狭い壁に身体をこすったりぶつけたりしたとしても、被毛がクッションの役割をして身体を保護してくれるので怪我を防ぐことができます。

ちなみに、身体に毛がほとんど生えていない「スフィンクス」と言う猫が居ますが、この猫は自分で身体を掻いたりするだけでも簡単に傷を作ってしまうようです。

全く生えていないわけではなくて短い産毛が生えているのですが、残念ながら全く役に立ってくれていないようですね。

いかに猫の被毛が身体を守るために重要なのかがわかりますね。

2.体温調節

猫の毛は寒さや暑さからも守ってくれる役割があります。

1年を通してずっと同じように毛が生えているのではなくて、夏毛や冬毛に生え変わることで季節にあった体温調節をしています。

人間が衣替えをするように、猫も季節に合わせた毛に変えると言うのは面白いですよね。

猫の毛は大まかに言うと表面に見えている硬くて長い毛の「オーバーコート」、その毛の下やお腹に生えている短くてふわふわした毛の「アンダーコート」があります。

体温調節をしてくれるのは「アンダーコート」で、特にこの毛が季節によって生え変わります。

冬は柔らかくてふわふわなアンダーコートが多く生えることで身体をしっかりと保温してくれます。

冬になると丸々と太ったように見えるのはこのためですね。

夏になるにつれて抜けて行き、粗めの毛に生え変わることで皮膚との間に隙間ができて、被毛表面からの熱が伝わるのを防いで身体の温度上昇を防いでいます。

このように夏と冬で毛の役割を変えるために、換毛期と呼ばれる毛が多く抜ける時期がやってきます。

冬仕様のモコモコの毛が多く抜ける分、夏毛に生え変わる春のほうが抜け毛が多くなります。

夏と冬で全く違う姿になる猫もいるので面白いですよね。

3.雨や紫外線から守る

猫は水が苦手な生き物なので、濡れることをとても嫌います。

ずぶ濡れになってしまうと中々乾かずに、体温がどんどん奪われていってしまったり、雑菌が繁殖しやすくなるので濡れることを嫌がるのです。

特に柔らかくてふわふわしたアンダーコートは水を弾かないので乾きにくくなります。

身体の表面を覆う一番硬くて長いオーバーコートが水を弾いてくれることで、身体が濡れることを防いでいます。

しかしそこまでの防水機能はないので、急な雨から守ってくれる程度にしか役に立たません。

また被毛には保湿機能もあり、乾燥から肌を守る役割もあります。

しっかり保湿することで身体の脂分が乾燥することを防ぎ、水を弾く効果も高くなります。

このオーバーコートは雨や乾燥だけでなく、紫外線からも皮膚を守ってくれています。

特にお腹の側面は紫外線から守るために毛の密度が高くなっています。

紫外線の影響で皮膚炎などを起こしてしまうこともあるので、しっかり守る必要があるんですね。

4.身体を大きく見せる

ケンカしている猫を見ていると、急に身体中の毛がブワッと逆立つことがあります。

背中からしっぽまでピンピンに逆立てて、まるで全く違う猫に変わってしまったかのように見えます。

これは全身の毛を逆立てることで、自分の身体を大きく見せて相手をひるませるという効果があります。

皮膚に「立毛筋」と言う筋肉があり、この筋肉を動かして一本一本の毛を逆立たせています。

寒い時にも同じように毛を立てて毛の層を厚くして寒さから身を守ることもあります。

この「立毛筋」は人間にもあり、寒い時やゾッとした時なんかに鳥肌が立つのは立毛筋によって起こります。

鳥肌と同じ仕組みであんなに毛を立てていると言うのはビックリですね。

このように毛を逆立てている時は非常に怒っていたり興奮している状態にあります。

触ろうとするととても危険なので、逆だった毛が落ち着くまではそっとしておくようにしましょう。

猫の被毛には便利な機能が沢山ある

撫でるととても気持ち良い猫の毛には、便利な役割が沢山ありました。

数種類の毛を使い分けることで、身を守ったり、暑さ寒さから守ったりと本当に機能性抜群ですよね。

まるで季節によって服を着替えるように毛を入れ替えて用途を変えると言うのはとても頭がいいなと感じました。

全身毛だらけだと抜け毛が多くて掃除も大変になるのですが、被毛は猫にとってとても重要な物なので理解してあげたいですね。

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