近年猫ブームで犬を飼う人よりも猫を飼う人の方が増えて来ています。
猫を飼いたいと思った時、さてどのような方法があるか知っていますか?
ペットショップ、ブリーダー、保健所、動物病院、知り合い・・・色々ありますよね。
ペットショップやブリーダーは購入という形ですが、他は里親になります。
今回は、いざ里親になる前に知っておくべき7つをご紹介します。
里親審査がある
捨てられた猫や保健所に持ち込まれた猫、ブリーダー崩壊して行き場を無くした猫たちを保護している保護団体には、だいたいの場合審査があります。
見学会に行ったり、ネットで見てこの子がほしいと思っても、書類審査や厳しいところは家庭訪問もあります。
なぜこんな厳しいことをするのかというと、よくニュースでもある動物虐待や、本当に渡した子たちが幸せになれるのかボランティアさんたちは心配です。
書類審査は家族構成や間取り、賃貸か持ち家か、もし飼えなくなったときどうするか・・・など色々な質問に答えます。
その後、ボランティアさんが直接猫を家に届けてくれつつ、家庭訪問になります。
実際いくつもの保護団体が存在していますので必ずある審査とは言えませんが、ほとんどの保護団体はあると言っても過言ではありません。
初期費用がかかる
審査に通ったら次は猫を迎え入れる準備をしましょう。
保護猫だからといって無料とは限りません。
命あるものお金はかかります。
保護団体から迎え入れる場合は去勢・避妊手術やワクチン、駆虫の料金の一部を負担することが多いです。
動物病院や知り合いからもらう時は無料が多いですが、揃えるものはあります。
トイレ、猫砂、フード、フードボウル、水入れは最低必要になります。
後は首輪や寝床用のクッションなど、数えたらきりがないくらいです。
あまり人慣れしていない猫を迎える場合はキャットケージがあると良いでしょう。
猫の性質を知ろう
猫を飼う前に猫の性質を知らないと、お互いにストレスフリーで共存できません。
猫は爪とぎをします。
ソファや畳、壁など色んなところでバリバリします。
想像以上の破壊力です。
爪とぎを用意しておくのも良いですが、マーキングの意味もありますので、覚悟はしておいてください。
猫は夜行性で早起きです。
仔猫は元気いっぱいなので夜中でも構わず走り回り、飛び回ります。
そして、朝方起きてごはんの催促をしたりもあります。
猫は気まぐれです。
甘えたい時と放っておいてほしい時と極端です。
噛まれても、それはこちらが悪かったと思うのが正解です。
基本怒ってはいけません。
猫に犬のようなしつけは基本的に通用しません。
食べたい時に食べて、寝たい時に寝て、遊びたい時に遊んで、したいようにするのが猫です。
ちなみに猫にとって飼い主は1人です。
他に家族がいても、猫は同居人だと捉えます。
医療費がかかる
猫は犬より医療費がかからないとか勘違いされていることが多いですが、猫には猫なりに病気やケガなどがあります。
特にあまり認識されていませんが、ペット保険会社で保険請求ランキングで5位以内には入っているのは異物誤飲です。
猫だから犬より口も小さい、いつも舐めてるだけだからと油断してはいけません。
猫は紐をかじったり口に入れたりが大好きです。
飼い主が見つけて怒ったりすると飲んでしまうことがあります。
長い紐は腸まで流れると腸に絡まったり、詰まったりします。
そうすると手術になります。
お外に出てしまって交通事故もあります。
腎臓病や心臓病、ガンなどもあります。
そうなった時に一番辛くない方法をとるには、それなりに医療費がかかることも考慮していてください。
猫の病気を知ろう
医療費のところでも書きましたが、猫の病気1位はガン、2位は腎不全、3位は伝染性腹膜炎です。
この3つで全体の病気の70%を占めます。
ガンの種類は人と同じで多種類です。
早期発見で切除のみで済む事もあれば、抗がん剤を使うこともあります。
この他に尿路疾患、感染症、心臓病も多いです。
尿路疾患はただの膀胱炎だからと甘くみていると危険です。
膀胱炎の原因が大切です。
尿石症から膀胱炎になっている場合、オスだと尿道が詰まって尿が出なくなってしまい、腎不全を起こし、命にも関わります。
最近増えて来ているのは犬フィラリア症に猫がかかってしまうことです。
蚊が媒介してフィラリア幼虫を感染させ、猫の体内で成長し、心臓に寄生します。
感染し発症すると死亡率が高いです。
予防が必要
健康に生活するためには病気の予防が大切です。
感染症予防のためには室内飼いの猫でも混合ワクチンが必要です。
一般的には3種ワクチン、お外に出てしまう子は5種ワクチンなど飼育環境によって変わります。
病院によって取り扱いワクチンの種類が違うので獣医さんと相談しましょう。
4月~11月にはノミ・ダニ・フィラリアを重点的に予防します。
ノミは飼い主の靴の裏にくっついて室内に入り込み、暖かい室内で活動しますので、基本的には一年中予防した方が安全です。
8歳以上の子は1年に1回は健康診断をすることで重症化する予防にもなります。
その他
ペットショップで購入する子は必ずマイクロチップが入っています。
里親になる子の大半はマイクロチップは入っていません。
マイクロチップは迷子になった時、保健所や動物病院に持ち込まれた時に飼い主の情報がわかるようになっているので、これによってお家に帰ってくることができます。
震災の時も役に立ち、パニックで家から飛び出して、どこにいったかわからなくなった子も多くいました。
誰かが保護してくれてお家どこ?と聞いても猫は答えてくれません。
マイクロチップは動物病院で入れてもらえます。
少々太めの針で入れるので避妊・去勢などで麻酔をかける時に一緒に頼むことをオススメします。
麻酔なしでも入れられます。
ですが、取り扱いのしてない病院もあるので事前に確認しておきましょう。
猫を迎え入れる環境を整えよう
里親になることは、不幸になる子を1匹でも減らすことができます。
事前にこのような情報を得ているだけで、いざ猫を迎え入れた時に焦らずに対処できます。
そして、良い心構えにもなります。
猫も幸せになり自分も幸せになれる、充実した毎日になることを願っています。