ペットショップの売れ残りになった動物はどうなるの?殺処分されることも

最終更新日:2015年12月23日

ペットショップではたくさんの犬や猫が売買されており、見ているだけでも心が癒やされます。

しかし、その動物たちすべてに飼い主が見つかるわけではありません。

運悪く売れ残ってしまう子もいるのが現実です。

そうした動物たちはどうなってしまうのでしょうか。


1.大幅に値引きをされる

ペットショップの中には、本当に動物が好きでやっている人も多いです。

そうした経営者にとってはペットが売れ残ってしまうのは心苦しいことでしょう。

しかし、残念ながら生後6カ月を超えるとなかなか飼い主が見つからなくなってしまうのが日本のペットショップの現実です。

ペットショップも営利企業ですから、金儲けを考えるのは仕方がありません。

損失を覚悟で大幅に値下げしてしまうのは仕方ないでしょう。

たとえ原価を大幅に割っていても、損失を少しでも減らせるのなら値下げして売ってしまった方がマシです。


2.店員や知人が引き取る

それでも飼い主が見つからないケースというのはあるでしょう。

そうした場合には、店員やその知人が引きとる場合もあるのです。

ペットショップで働いている人は、基本的に動物が好きな人でしょう。

売れ残ってしまった動物たちが、後述するような悲惨な目に遭ってほしくないと思っている人も多いかもしれません。

それならば、自分の手元に置いておくか、信頼できる知人に引き取ってもらうのがその子のためだと考える店員さんがいるのも自然でしょう。

ただ、店員さんやその知人の数は有限ですので、いつまでも使える方法ではないというのが問題点です。

3.譲渡会で里親を探す

たとえ大損をしても、動物たちを後述するような目に遭わせたくないと考える経営者もいるでしょう。

した場合は完全に損失になっても構わないので、民間の譲渡会に動物たちを出品して、里親を探すのです。

商売としては褒められたことではないかもしれませんが、動物たちが幸せになってくれることを優先した結果と考えれば理解できます。

ただ、譲渡会の場合、相手の身元が必ずしも明らかではないという問題があります。

次項で説明する「パピーミル」のような悪質な人間が紛れ込んでいる可能性があるのです。


4.ブリーダーに譲渡

ここまで述べてきたのは、比較的良質なペットショップのケースです。

ペットショップ経営者が全て動物好きとは限りません。

動物たちを単なる商品、金儲けの手段にすぎないと考えている経営者は少なからず存在します。

ブリーダーへの譲渡は、上記の譲渡会のものとは意味合いが異なってきます。

ブリーダーの中にも単なる金儲けの手段としてしか考えていない悪質な人は存在します。

そうした人にとっては、1匹でも多くの雌を用意して、多くの子供を作らせた方がいいのです。

そこでの環境は「死なない程度」のものでしかありません。

住んでいるところは不潔ですし、エサも死なない程度に少量で、質も良くないです。

しかも、次々に妊娠させられてしまうために消耗も大きくなります。

ペットショップで販売されている動物の中にはこういう環境で育ってくる子もおり、虚弱体質などが問題になることもあるようです。

このような悪質ブリーダーは「パピーミル」と言われて問題視されています。

ある意味、殺処分になるよりも残酷な生涯を動物に送らせてしまうからです。

5.保健所に引き取ってもらう

犬や猫にとって保健所といえば、間違いなく良いイメージはないでしょう。

そこで待ち構えているのは殺処分です。

売れる可能性の低い動物を長い間店頭に置いておくのは損失なことは理解できますが、売れないならば殺してしまえというのは短絡的すぎるという印象を持つ人も多いでしょう。

しかしながら、商売優先のペットショップでこうしたことが行われることは珍しくないのが現実です。

もちろん、ペットショップが保健所に動物を引き取ってもらうのはイメージが悪いですので、こうした噂が広まるのは嫌がるでしょう。

このため、出所を隠して保健所に引き取ってもらうのです。


6.大学や製薬会社に譲渡

研究機関に動物を引き取ってもらった場合の結末も、想像は容易でしょう。

実験動物として扱われ、最後は命を落としてしまうのです。

私たちが使っている薬や洗剤などは、こうした犠牲の上に成り立っているのですから複雑です。

最新の医療技術にしても、動物実験が欠かせないのが現実です。

ただ、そうした犠牲になることを承知で研究機関に譲渡してしまうペットショップの対応に、良い感情を抱かない人も多いのではないでしょうか。

7.ペットショップで殺処分

上記のように、保健所や研究機関に引き取ってもらうことを良しとしないペットショップもいるでしょう。

それが良心的な方法に繋がるのなら良いのですが、悪質なのは「自分たちで処分してしまえばバレない」と考えてしまうケースです。

例えば生後半年たった動物を冷蔵庫に閉じ込めて凍死させ、そのまま産業廃棄物として処分してしまうという方法が知られています。

実際、動物の死骸については生ごみとして扱っても法律上問題はないのです。

しかし、このようなペットショップに良心を感じる人はあまりいないのではないでしょうか。

ペットショップの売れ残りの実情を知ろう

ペットショップの裏側には、こうした目を背けたくなるようなことがまだまだあるのです。

可哀想だからといっても、全部の動物を引き取るのは経済的にも物理的にも不可能です。

私たちにできるのは、少しでもこうした動物を減らせるよう、生まれてから時間がたった子を購入したり、良質な里親になってあげたりすることぐらいなのが悲しいところです。

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