最近では、健康で長生きして、10歳以上になる犬も多く見かけるようになりました。
愛犬が長生きしてくれることは、飼い主にとってもちろん嬉しいものではあります。
しかし、同時に、徐々に衰えてくる体力や体の機能について、心配にならないわけではありません。
では、シニア犬に与えるドッグフードにはどのようなものが良いのでしょうか。
今回は、ドッグフードの選び方や、オススメのドッグフードを紹介します。
1.ドッグフード選びの基本
高齢になったシニア犬にとって、どういったドッグフードがベストなのでしょうか。
それには、シニア期に入った犬の体の特徴を知る必要があります。
大まかに言えば、シニア期のドッグフードには不足するものを補うことと、必要になるものを摂取することが求められます。
不足するものというのは、生命活動に必要な栄養源のことです。
犬も人間と同様、高齢になってくると、消化や吸収効率が衰えるようになります。
そのため、摂取効率が良くなるように、高タンパクなものを選ぶ必要があると言えます。
また、穀物や脂質は消化に負担をかけるため、極力は少なくするようにするのがよいでしょう。
また、シニア期に必要になるものというのは、骨や関節の機能維持に関するもの栄養素です。
具体的には、カルシウムやコンドロイチン、グルコサミンなどが該当します。
2.カナガン
カナガンは安全性の高いドッグフードとして多くの支持を集めています。
人工的な添加物を使用していないというだけでなく、原材料の質にもこだわっているプレミアムドッグフードです。
そのため、成長期の仔犬からシニア期を迎えた犬まで、すべての年代にオススメできます。
中でも注目すべき点は、良質なタンパク質が多く含まれているということです。
動物性タンパク質として鶏肉の割合が多く、原材料の50%以上を占めています。
そのため、高タンパク低脂肪という理想の栄養バランスを実現しています。
また、穀物を使用していないグレインフリーという点も、高く評価できるポイントの一つです。
シニア期に必要になってくるカルシウムやグルコサミンも豊富に含まれています。
食べ物としての安全性だけでなく、機能性としてもじゅうぶんに評価できるドッグフードがカナガンです。
3.ネルソンズ
先に紹介したカナガンと同じように、穀物を一切使用していないのがネルソンズのドッグフードです。
こちらも人工の添加物を使用しておらず、安全性にきちんと配慮されています。
また、グルコサミンやコンドロイチンが含まれている点も、シニア犬にぴったりなドッグフードと言えるでしょう。
カナガンと異なるポイントとしては、ドッグフードに含まれるタンパク質の量にあります。
ネルソンズの方が、原材料に含まれる肉の量が少なく、どちらかというとヘルシーなものになっています。
そのため、比較的若い年齢の犬にも適したドッグフードと言えます。
高齢になってくると、犬の運動量ももちろん減ってくる傾向にあります。
また、最近では肥満気味の犬も多く、そのままシニア期を迎えてしまうこともあります。
ですので、もともと肥満気味な犬や運動不足の犬には、こちらの方が合っているかもしれません。
4.モグワン
モグワンは、カナガンの販売元であるレティシアンが新たに製造したドッグフードです。
カナガンと同じく、製造や使用する材料には、安全性にこだわっているのが特徴の一つです。
非常に優れたドッグフードとして、幅広い年齢の犬に対応できるドッグフードです。
カナガンとの違いは、ドッグフードに含まれている栄養のバランスです。
良質な動物性タンパク質が多く含まれている点は同じですが、低カロリーでヘルシーになっています。
その代わりに、野菜やフルーツなどのビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
そのため、モグワンは、ある程度健康なシニア犬向けのドッグフードと言えます。
今のところ健康のトラブルはないけれど、毛ヅヤや皮膚の状態、免疫力などの低下も心配になる…。
そうした犬に適したドッグフードと言えるではないでしょうか。
5.ナチュラルドッグフード
ナチュラルドッグフードは、「ナチュラルフーディング」という考えのもとに開発されたドッグフードです。
ナチュラルフーディングは、自然な食材を使い、犬本来の食性にあったフードを作ろうというものです。
優れた栄養バランスと、栄養の吸収を考えて製造されているのが特徴です。
このナチュラルフードドッグのもう一つの特徴は、アレルギーへの取り組みです。
小麦、大豆、とうもろこし、牛肉、豚肉、乳製品…このような、犬のアレルギーの原因として多い食材を一切使用していません。
動物性タンパク質としては、イギリス産のラム肉を主に使用しています。
人の食用にもなる安全性の高いラム肉で、高品質なタンパク質を多く含んでいます。
そのため、他のドッグフードが合わなかったという場合には、一度試してみてもらいたいドッグフードです。
7歳以降のシニア犬に合わせたフードを選ぼう
海外メーカーのドッグフードは、国内メーカーのものよりもずっと厳しい基準で製造されているものが多くあります。
使用する原材料や、添加物、製造方法まで、広く情報が開示されている点も注目に値します。
高齢になる犬のことを考えると、こうした機能的にも安全面にも優れたドッグフードを選んであげたいものです。
愛犬の現在の健康状態を把握して、適切なドッグフードを選ぶようにしましょう。