ハムスターやその他小動物にとって、「毛づくろい」は体調を整えたりするのに大変重要な役割を持っています。
そこで今回は、ハムスターが頻繁に毛づくろいしている時の心理をご紹介します。
緊張している
ハムスターを飼ってまだ日にちが立っていない場合、まだ家のニオイやハムスターの小屋の居心地に慣れていないので、緊張してしまい頻繁に毛づくろいをしてしまっている可能性があります。
ハムスターが幼い場合は特に、家に来た初日からベタベタと触ってしまうと一層緊張してしまいます。
まずは、エサを与えるときや水を取り替えるときにのみ、ハムスターの様子を近くでチェックするようにし、その他の時間はそっと遠くから観察しましょう。
赤ちゃんハムスターは、最初に飼い主さんのニオイがついた床材や小屋を使用させて数日過ごさせてあげると、慣れやすい傾向にあるようです。
個体差もありますので、大丈夫なようなら、スキンシップをとってあげてください。
環境要因で落ち着かない
ハムスターを飼ってもうだいぶ経ち、小屋もキレイなのに、いつも毛づくろいをしているという場合、ハムスターの小屋のまわりの環境のせいで、ストレスを感じている場合があります。
頻繁に鳴き声を発する小鳥や犬と一緒に飼っていませんか。
また、テレビやラジオ、音のなる家電や、家族が出入りするドアが近くにあると、音に敏感なハムスターは臆病な個体だと特にストレスを感じてしまい、ずっと忙しそうに毛づくろいをしている場合もあります。
その場合には速やかに他の動物のいない部屋にハムスターの小屋を移動するなどして対策してあげましょう。
ひどく臆病な個体だと弱ってしまいます。
ノミが繁殖
ノミが繁殖しているケースもあります。
ハムスターの小屋は、最低でも1週間に1度はしっかりと全ての床材やトイレ砂などを取り替え、小屋を水洗いして乾かし、ピカピカにするのが理想です。
トイレ砂は2日~3日に1度は取り替えてあげないと、糞や尿で汚くなってしまいます。
神経質な個体ですと、床材を全取り換えをしてしまうことで自分のニオイが消えてしまいます。
そしてそのストレスで毛づくろいを助長させる場合もあるので、一度全取り換えした場合に様子をチェックして、自分のハムスターはどのタイプなのか把握しておくと良いでしょう。
ハムスターといえど、自分の寝床が不衛生なのはストレスになります。
また、小屋を不衛生にしたままにしておくと、ノミ以外にも皮膚病の可能性も出てきてしまいます。
ハムスターが健やかに日々を過ごせるように、しっかりとお世話してあげてください。
皮膚病の可能性
3に記載したとおり、小屋を不衛生にしたり、その他の要因で皮膚病になってしまい、痒さなどから自分の体に不快感を覚え、毛づくろいを強行して悪化させてしまうケースも少なくありません。
ハムスターは自分の言葉で「痒い」「イタイ」「ストレスを感じる」と人間に伝えることが出来ません。
皮膚病を未然に防ぐには、前述のとおり小屋をキレイに保ってあげるのはもちろん、ペレットなどをバランス良く与えて、ひまわりの種やナッツ類のエサばかり与えないように気を配ってあげないといけません。
食事バランスが偏ることで、ハムスターの体調が著しく悪くなり、皮膚病を引き起こしたり、最悪肥満により上手に毛づくろいできず、ずっと一日中毛づくろいしている、という可能性もなくはありません。
ハムスターの健康寿命を伸ばすために気をつけてあげましょう。
外に出してあげていないストレス
ハムスターは適度な運動をしないとストレスが溜まってしまいます。
小屋に備え付けられている回し車では満足できません。
できれば必ず毎日、最低でも3日に1度は10~30分程度、小屋から出してあげて部屋の散策をさせてあげましょう。
ハムスターにとって好奇心を刺激してあげられるような散歩はストレス発散に繋がります。
ハムスターボールに入れての散歩や、サークルを設置してその中で遊ばせてあげるなど、工夫して安全に遊ばせてあげましょう。
ハムスターをそのまま放してしまうと、部屋の障害物による事故などでケガをしたり、隙間に入ってハムスターが出てこなくなる、見失ってしまうなどトラブルの原因になってしまいます。
ハムスターにとって最善の方法で遊ばせてくださいね。
ハムスターの毛づくろいの理由を知ろう
ハムスターは、可愛くて、か弱い小動物です。
ハムスターが飼い主さんと幸せな生活を送れるかどうかは、飼い主さんにかかっています。
ハムスターが少しでも変だな、体調が悪そうだな、と感じたら健康診断を兼ねて獣医さんにかかってください。