ハムスターは体が小さく、飼育しやすい動物だと人気のペットですね。
ですが、臆病な個体や神経質な個体も数多くいますので、その個体に合った付き合い方をしなければならない面もあります。
まずは、初回で失敗しないように、ハムスターがどのようにすればなつくのかをご紹介します。
飼い主さんのニオイのする床材などを活用する
ここでは、ハムスターの全体的な小屋を「ケージ」、ケージに入れる小さな小屋を「小屋」としています。
飼ったばかりの幼い個体は、まだ噛むことも覚えていない場合がほとんどです。
そのため、なつきやすくするのに最適な時期とも言えるでしょう。
あらかじめ飼い主さんのニオイをつけた床材を入れることで、飼い主さんに「慣らす」ことから始めます。
ケージに入れる小屋を木製にして、飼い主さんのニオイをつけるのも手かと思います。
その代わり、ケージに入れる飼い主さんのニオイのついたものは1~2箇所に留め、ハムスターがリラックスできる場所を作ってあげることも必要です。
全ての箇所に飼い主さんのニオイを付けてしまうと、ハムスターが緊張してしまい、逆効果になってしまいますので気をつけましょう。
エサをあげる時間と場所を決める
ハムスターが飼い主さんのニオイや家の環境に慣れてきたら、エサを与える時間と、場所を決めて必ずそこで与えるように心がけましょう。
できれば、飼い主さん以外の家族が与えるのではなく、飼い主さん自身が与えるようにすると効果的です。
時間と場所を決めて特定の人間がエサを与えると、ハムスターは大体の時間を認識して、決めた場所に出てくるようになります。
また、手渡しでエサを与えると、飼い主さんのニオイも認識しますので、「エサをくれる人」=「安全」といった信頼関係ができあがります。
1点注意した方が良いのは、個体によっては手渡しで与える際に「飼い主さんのニオイ」=「エサ」と認識してしまい、噛み癖がついてしまうことです。
そのため、様子を見て、噛み癖があるようであれば、ピンセットでエサを与えるようにしてあげてください。
噛み癖もなく、エサも難なく受け取るようであれば、手の上でエサを与えるのも良いでしょう。
スキンシップを適度にとる
ハムスターはお散歩をしてストレス発散します。
サークルを作ってそこに放してあげたり、ハムスター用のボールに入れて遊ばせてあげます。
その時に最初の何分かは、飼い主さんが手の上でおやつをあげたり優しく撫でてあげたり、スキンシップをしてあげましょう。
ここで注意したいのが、無理に掴んだり、ひっくり返してお腹を無理やり見たり触ったりしないようにすることです。
動物はお腹が急所なので、極端に嫌がる場合もあります。
大原則として「嫌がることをしない」ようにしましょう。
エサを食べている最中に触られることを嫌がる個体もいます。
自分の飼っているハムスターがどのタイプなのかじっくりと観察しましょう。
名前を呼んであげる
ハムスターは自分が呼ばれているのだな、と認識できる個体も多いです。
しっかりとハムスターの名前を呼んでエサをあげたり、スキンシップをとったりすることで自分の名前を認識します。
叱るときなどのマイナス面では、名前を呼ばないほうが無難です。
また、ハムスターは大変臆病で神経質な動物なのと、犬や猫とは違いトイレを覚えなかったり、「しつけ」がほとんど難しいので、あまり大きな声で叱って驚かさないようにしましょう。
驚かせてしまうと、ハムスターは「飼い主さんの声」=「危険で怖いもの」と認識してしまいますので、ビクビクと警戒してしまうようになります。
優しくお世話をしてあげてください。
放置をしない
これは基本中の基本ですが、忘れがちな問題です。
ハムスターにとって慣れない人間や環境に置かれることが、緊張とストレスの元になります。
そのためハムスターが飼い主さんのことを「いつも一緒にいる」と認識できないような環境にしてしまうと、当たり前ですが「なつく」以前に「慣れる」という状態にはなりません。
できるだけ、十分にお世話を焼いてあげ、ハムスターが「この人は安全で優しい、エサをくれる人だ」と分かるようにしてあげましょう。
ハムスターになついてもらおう
ハムスターも人間と同じで「性格」があります。
その個体によって、ここに書かれている方法でもなかなかうまくいかない場合もきっとあるでしょう。
色々な方法を試してみて、一番ハムスターと仲良くなれる方法を実行しましょう。