一人暮らしで犬を飼うときのポイント

嬉しい時、悲しい時、寂しい時、どんなときでも人間の気持ちにそっと寄り添ってくれる犬。

一人暮らしをしているとどうしても寂しくなってしまい、犬を飼いたくなる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、一人暮らしで犬を飼うためのポイントをご紹介します。

小型犬から中型犬を選ぶ

ひとり暮らしにおけるペットの中で人気が高い猫や爬虫類。

これらの動物には散歩が必要ないというというのが大きな特徴です。

ひとり暮らしで犬を飼う事を考えた時、まず一番に「散歩をどうしようか」という点を考えなくてはなりません。

犬は大型犬になればなるほど長距離の散歩を必要とするケースが多く、また排泄に関しても大型犬では一度に排泄する尿の量は大量。

とても家の中のゲージの中だけでは一緒に暮らしていけません。

その点、小型犬から中型犬は散歩の距離や排泄の量は手に追える量だといえるでしょう。

特に、小型犬のチワワなどであれば、散歩のために毎日外出するという必要はありません。

仕事から帰ってきたら、ペットをゲージから出し、一緒に遊んであげるだけで必要な運動量は確保できるはずです。

しかし外で思い切り駆けまわることが嫌いな犬は少ないので、休みの日には一緒に外出して外遊びをさせてあげるのも仲を深めるためにもオススメです。

排泄の量もペットシーツだけで対応できる量ですので、ひとり暮らしでも安心して犬を留守番させておくことができるのです。

いざという時頼れる友人・知人を想定しておく

一人暮らしでも犬を飼うことができますが、突然の遠出の用事や病気などで犬の世話ができなくなってしまうことも考えられます。

そんな時に頼ることができる友人や知人を想定し、普段からペットを交えてお付き合いしておくことで、ちょっとした外出中にあなたのペットを気遣ってもらうことや、突然の用事の際に預かってもらうこともできるかもしれません。

有事の際の保険として、預かってもらえる人を探しておくのもオススメです。

無駄吠え対策はしっかりとする

いつも身近にいる飼い主には耐えられますが、周辺住民には耐えられないことが多いのが「犬の無駄吠え」。

もちろん、彼ら犬達にとってはきちんと意味があって吠えているわけですが、人間にとっては騒音でしかありません。

犬を飼っていることで周辺住民との関係を悪化させないためにも、必要以上に犬が吠えないようにしつけをしておきましょう。

愛想が良く静かで賢い犬なら、周りの人々も好感をもってくれるでしょう。

犬友を作っておく

犬は人間の心に寄り添うかしこく優しい存在ですが、居心地が良すぎて、ついつい犬と自分だけの関係に閉じこもってしまいがちになります。

しかし、犬と一緒なら、年齢や立場が関係無いような人間関係を作ることもできるのです。

犬を飼う上での悩みごと、例えば餌の種類や運動の量、気になるしつけや態度、腕の良い動物病院の先生のことなど、一人ではわからないことを相談できるような犬友をつくるきっかけにもなるでしょう。

会社と家との往復では、出会えなかったような自分の世界から離れたところに生きている相手とも互いを理解し合い、見聞を広げられる大きなチャンスとなります。

ドッグランや犬連れOKな公園など、予めチェックしておきましょう。

部屋の中の匂いに気を配る

家族と一緒に住んでいるとある程度客観的に眺められるわが家ですが、一人で暮らしていると自分の服や靴が犬臭くなってきていてもなかなか気づかないものです。

知らず知らずのうちに周りから「あの人、犬臭いから…」と言われないためにも、いつも以上に匂いについては敏感になりましょう。

木炭やコーヒーを入れた後の豆の残りカスなど、匂いを吸収するようなものを玄関先においたり、クローゼットの中に置いておくことで、和らげることができます。
またペット用の消臭剤でも部屋の嫌なにおいを防ぐことができます。

知人に部屋のにおいを確認してもらうこともオススメです。

トイレのしつけはしっかりする

家の中で犬を飼う上で重要なのは、なんといってもトイレトレーニング。

他に同居の家族がいれば万一粗相をした時でもすぐに対応できますが、ひとり暮らしで犬を飼うとなると、留守中に犬が粗相をしてしまっても始末ができるのは帰宅してから……。

それでは、大切な絨毯や賃貸している部屋の壁や床にシミが出来てしまったり、匂いが付いてしまったりしてしまいます。

トイレトレーニングは子犬の頃にしっかり教えるのが重要です。

ペットが同じ場所で排泄できるよう習慣付けに力を注ぎましょう。

ペット可の場所があればできるだけつれていってあげる

緊急事態が起こったときに預けられるホテルやお医者さんをしっかり確保する一人暮らしの場合、外でとまりの用事などが入った場合は基本的にはペットホテルなどに預けることになるはずです。

予め予定がわかっていればいいのですが、そうでないときにでも緊急対応してもらえるホテルや動物病院などをよくチェックしておくとよいでしょう。

突然の用事はもちろん、ペットの体調もいつ悪くなるかわかりません。

備えあれば憂いなしです。

ひとつの命を育てているわけですから、その命に責任をもちましょう。

賃貸で犬を飼う場合、条件を確認

またペットが原因でついた汚れや傷、臭いなどに関しては退去時に厳しくいわれ罰金をとられる場合もありますので注意が必要です。

ペットを飼う前に管理事務所や大家さんに細かく確認することをオススメします。

また、集合住宅にお住まいの場合は、近所の人の様子も確認しましょう。

ご近所さんもペットを飼っているようであれば、ペットに対して比較的寛容であるといえますが、そうでない場合はペットが嫌いな可能性もあります。

そういう人が多い集合住宅の場合は共有スペースを使うときに大変気を使わなければいけなくなりませんので注意が必要です。

一人暮らしでも犬を飼おう

一人暮らしであっても、ご予定との兼ね合いを見て散歩やご飯があげられるかを確認して飼えば、一人でも自分の家で飼うことが可能です。

「一人暮らしだから飼えない…」という理由で犬を飼いたいという夢を諦めず、問題を1つずつ解消して楽しいドッグライフを送りましょう。