犬の寿命は10年から20年と言われています。
そのため、犬は人間よりも早く寿命を迎えてしまいます。
初めの1歳で約16歳、その後は4歳づつ年を取って行くと言われています。
故に、おおよそ7歳から8歳になったら高齢犬となってしまい、だんだん体力もなくなっていき病気にもかかりやすくなってきます。
では、どうしたらそういった老化を防ぐことができるのでしょうか。
運動や散歩をさせる
老化を遅くして少しでも元気な時間を過ごさせる為には運動が必要です。
若い頃のように長時間の散歩じゃなくても、愛犬が疲れない程度にゆっくりとお散歩をしたり、お庭がある家庭では外で自由に遊ばせてあげたりするのも良いでしょう。
また、お散歩も時に今まで通っていた道だけではなく、ちょっと違った道を歩かせたりすると刺激にもなります。
後は、安全にゆっくり歩ける道を見つけておくと、愛犬も負担なく楽しくお散歩ができて良いでしょう。
新しい犬を迎えて刺激を与える
日々の張り合いがなくなったり、飼い主が忙しくてお留守番が多くなったりすると老化も早くなります。
もしも可能であれば、新しく家族を迎えてあげるのも効果的です。
子犬が来れば寂しい気持ちがなくなり、はしゃぎ回る子犬を見ていると元気を取り戻す事もあります。
体の異常の早期発見
高齢犬になってくると目も見えなくなってくるし、耳も遠くなってきます。
また、耳などは炎症を起こしている場合もあり、もっと大きな病気の原因にもなります。
目が見えなくなってくると歩いても物にぶつかったり、飼い主がわからず寂しくなったりして、あまり動き回らなくなり、ボケにもつながります。
耳も同様で、聞こえが悪くなると飼い主の声も聞き取りづらくなってきます。
初めのうちはまだらボケと言い、しっかりしている時とわからなくなっている時が交互にあるので飼い主も「おかしいな」くらいにしか思わないのですが、だんだん進んでくると夜中に泣き出したり、グルグル回ったり、飼い主がわからなくなったりしてきます。
ボケが進むとご飯も興味がなくなり。栄養を取れなくなるので、病気になり、結果的に早く寿命を迎えることにもなりかねません。
ですので、老化を防ぐために、日ごろからスキンシップなどで愛犬の健康状態をチェックするのは大切な事です。
食生活を見直してみる
基本的に幼犬は成長期のため、少し多めに食事を与えます。
ただし、老犬になってくると体重にも気をつけなければいけなくなってきます。
肥満になると心臓や肝臓、腎臓にも負担がかかり、老化の進みも早くなってきます。
栄養を十分に考えながらシニア犬専用のフードに変えてあげたり、成犬の時よりは少し少なめに食事を与えるなど工夫してあげましょう。
サプリメントの使用
老犬になると体力や筋力も落ちてきます。
足、腰もだんだん弱くなって歩けなくなったりもします。
与えすぎもあまり良くはないのですが、骨を強化するサプリメントや栄養を摂取出来るサプリメントなど、その子に合ったサプリメントを与えてあげると老化防止につながります。
また、ボケが始まってきた愛犬にも専用のサプリメントがあります。
ただし、飲み始めてから2週間くらいたってからでないと効かないので、異常が見受けられたら早めに病院で診断をしてもらい、飲ませ始めるのが良いでしょう。
一度飲ませて途中で止めて、また再度飲ませ始めても効果はないので、獣医師さんとしっかりと相談をして適切な時期から飲ませる事をオススメします。
スキンシップやマッサージ
飼い主とのスキンシップも老化の始まりを遅くする大事な対策です。
愛犬がボケるのは飼い主との心の距離にも関係があります。
あまり、相手をしてくれない、お留守番が多い、話しかけてくれないなど、寂しい思いをすると元気もなくなっていき、老化が一気に進む原因にもなります。
飼い主にも色々な事情があり、いつも相手をしてあげるのは難しいと思いますが、やはり大事な家族の一員なので、寂しい思いをさせないよう気をつけてあげる事が大切です。
日頃からスキンシップを取ると病気の早期発見にもつながりますし、何より愛犬にとって飼い主に触れられる事は何よりの喜びです。
頭を撫でてあげたり、お腹を優しくさすってあげたりして、愛犬が喜ぶ所をマッサージしてあげると愛犬も元気でいてくれます。
愛犬がうっとうしく思うくらい激しいスキンシップは逆効果ですが、日々しっかりと愛犬と向き合い目を見ながら話しかけ、大切に思っている事を伝える事が何よりの老化防止になります。
愛犬の老化を少しでも止めよう
人間より寿命が短いため、飼い主より先に老化していってしまう犬。
ですが、だからこそ少しでも老化を抑えて、長く一緒にいたいですよね。
普段から一緒にいて、犬にとって良い意味で刺激となることをしてあげることが、老化を防ぐためには重要となるでしょう。