猫に元気がない時に考えられる原因。ケガや病気の他にいじけている可能性も

飼い猫がなんだか元気がない。

いつもは遊んで欲しいとねだったり走り回ったりするのに、ご飯にも手を付けたがらないなど飼い猫に元気がないと心配になってしまいますよね。

そこで今回は猫に元気がない時に考えられる原因をご紹介します。

ケガをしている

猫は普段から狭いところに入ったり高いところに上ったりするのが大好きな生き物です。

さらに、犬とは違って飼い主が留守の間も基本的にはケージではなく、自由に過ごしているはずです。

そのため、飼い主が留守の時間帯に高い場所からの着地に失敗してしまったり、落下物にぶつかったりしてケガをしてしまうこともあります。

猫も年老いてくると骨が弱くなっており、普通に着地をしただけでも骨にひびが入ってしまうこともあるようです。

人間と同じように猫も骨折をすれば痛みを感じますし、動くことができなくなります。

骨折の場合、血が出ることはほとんどないので外から見てもなかなかわかりにくく、足ではなく肋骨などの部位であればもっとわかりにくいかもしれません。

また、骨折だけでなく他の猫とのケンカなどでできてしまったケガも猫の体毛に覆われており、全身のチェックをしないと気が付けないことも…。

ただ、こういったケガなどをしている場合、動くと痛いですし猫も自然治癒を早めるために体力を温存しようとするので、寝てばかりになったり遊んだり体を動かすのを嫌がったりするでしょう。

骨折などを見た目だけではわかりにくいので、病院での検査と治療が必要になります。

いじけている

猫は自分中心で人間などに興味はないというようなイメージがありますよね。

確かに、猫は犬とは違って常に人間に愛情を示したり表情を変えることもしませんが、多くの猫は飼い主のことを大好きだと感じていますし、わかりにくいかもしれませんが愛情を表現しているのです。

ですが、犬よりも猫の方が愛情表現に欠けている部分があって、飼い主が「構わなくてもいいか」と思ってしまいがちなようです。

疲れている日には猫と遊んでやらなかったり撫でてやらなかったり…時にはまとわりつく猫を邪険に扱ってしまったりすると、猫は大好きな飼い主に「好きだ」と愛情表現をしたのに邪険に扱われて嫌われたと感じます。

そのため精神的に落ち込んでしまい元気がなくなることがあるようです。

特に、後輩猫や犬を迎えてそっちにかかりきりになってしまったり、赤ちゃんが生まれてなかなか猫にかまってやれないと、猫はいじけて元気をなくしてしまいます。

ですが、赤ちゃんなど「守らなければいけない存在」だと飼い主を見ることで学べば嫉妬ではなく愛情に変わり、赤ちゃんと一緒に寝たり赤ちゃんを守ろうとしたり…後輩猫や犬でも相性が合えば、仲良く一緒に過ごすようになってくれるようです。

暑さ・寒さ

猫は暑すぎる場所や寒すぎる場所は好みません。

よく、「猫が一番心地良い場所を知っている」と言われるように、猫は自分の縄張りの中で一番涼しい場所・暖かい場所を探して過ごしています。

ですが、密室などで逃げ場のない暑い場所や暖房のついていない部屋などの、逃げ場のない暑さや寒さに見舞われると元気をなくしてしまいます。

暑いと熱中症や脱水症状になることもありますし、寒いと体温を温存するために動かずにじっとします。

飼い猫の部屋の温度環境があまり良くないと元気をなくしやすいようです。

特に、老猫になってくると自分で体温調節が上手くできなくなるため、夏に冷やしすぎてお腹を壊してしまったり、冬に熱いこたつで熱中症のようになってしまったりしてぐったりしてしまうこともあります。

飼い主が部屋の温度に気を付けるようにしてあげると良いでしょう。

病気

飼い猫でも様々な病気にかかってしまうリスクはあります。

猫に多いと言われている尿管結石や腎臓病、フィラリアなどの寄生虫による病気や感染症や糖尿病なども考えられ、個体によってはアレルギーなどを起こしてしまっていることも。

病気はケガよりもわかりにくいのに増して、猫は具合が悪いことを飼い主に悟られまいとします。

プライドが高いと言われているからなのか、単独で縄張りを守っていた祖先の名残なのかはわかりませんが、猫に血便や下痢、異常な嘔吐などの症状が出るころには病気が進行してしまっていることがあります。

そのため、猫に少しでも元気がないと感じれば病院に連れて行って検査をしてもらい、早期発見・早期治療をすることで愛猫の命を救うことができます。

オススメは、定期的な検診です。

猫の元気がない理由を見つけよう

猫は年を取るにつれて眠っている時間が長くなると言われており、8歳を超えたあたりからエサや定期検診などをしてあげると未然に病気やケガなどのリスクを減らすことができます。

飼い猫の元気がなかったら糞や尿、嘔吐や歩き方・触ると痛がるか…など調べてあげるようにしましょう。